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家とモランディとロマネスク

2025-06-01 21:21:38 | アート・デザイン・建築


建物の外観を、姿かたちではなく、「質感」として捉えることに関心をもっています。
そのキッカケは、展覧会でジョルジョ・モランディの絵を見たことでした。
モランディは静謐な画風の静物画が有名ですが、風景画も多く、それらは写実的ではなく、印象としての質感のみをキャンパスに描いたような雰囲気です。
輪郭が判然としないけれども、そこにある立体の凹凸がつくりだすリズムや陰影、そして質感。たったそれだけで、街並みの風景がかたちづくられたら。



そんなイメージを脳裏に浮かべながらできあがった、ひとつの住宅。
黄土色の連続した街並みの一断片が、ここに残されている。
そこには古くから残る木が寄り添い、壁に樹影を落としている。

そんなイメージでできあがった朴訥とした家の外観は、どこか懐かしく、そして安心感があります。
どこか、ロマネスクの教会堂のような佇まいになりました。

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CCSCモデルファン (ストライベック)
2025-06-05 19:48:29
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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