
古いミシンがあるんです。
建て主のHさんから見せていただいた写真には、今ではもう作られることのないレトロなミシンが写っていました。
今ではもう手にはいらないもの。
この家は、祖父の思い出が残る古い家の建て替えでした。
家は新しくなるけれど、祖父が大切にしていた庭木を残し、それらと共に暮らす家。
そこに古いミシンも加わります。

庭木の残し方や、それらに向き合う窓の位置や大きさ、リビングの配置について多くのスタディをしました。
古いミシンをどのように置くか、ミシンを使っているときにどんな風景が見えるのか、そんなことを考えました。
懐かしいものと共にあること。
家の安堵感というのは、こういうところから芽生えるのかもしれません。
この家のソファにごろんと横になってゆっくりしていると、ほんとに落ち着くそうです。
音楽を聴きながら、ゆっくりと流れる時間。
そういうのも、ヒュッゲですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます