とっておきの場所

2020-03-04 17:31:14 | 練馬 梅園の家


前回のブログにつづき、練馬の住宅の話です。
家が大きくても小さくても、「この場所さえあれば、それでいい」と思えるような、とっておきの場所をつくりたいと思っています。
練馬の住宅では、この出窓ベンチのあるコーナーを、そんな思いを込めてデザインしました。
防火規制の地域であること、劣化防止からアルミサッシを使っていますが、それだけだと無味乾燥とした窓辺になってしまいます。
そこで室内側にスプルスの木で窓枠とベンチを造作し、ロールスクリーンも格納できるようにしてあります。
2階にありますから、窓を開けていても、小さなお子さんがあやまって落ちてしまわないように格子網戸をオリジナルに作り、ロックできるようにしてあります。
こうすれば、風通ししながらでも安全です。

写真の季節は梅園が美しく見え、やがてシンボルツリーが植われば、緑を身近に感じられる窓辺になりそうです。
窓枠のスプルスの木がだんだん陽に焼けて、いい具合に飴色に変色していくことを思い描き、その趣きと調和するように、壁の塗装色はちょっとグレージュがかった色に決めました。

磨くようにしてデザインを練り、図面を描き、大工さんと打ち合わせしながらつくりあげた、世界でひとつだけの窓辺。
作り手としては、そんなところに喜びもあります。



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