4月4日俳句の仲間4人で、豊臣秀吉と徳川家康が戦った長久手の古戦場の桜を観た。
駅から眺めると淡い色の里山が、桜でおおわれて、遠景の風情が誠に良い。
武勇者の塚のあたりを胡蝶が舞っていた。
資料館で鎧や兜を見ていると外が一転俄かに掻き曇ってぱらぱらと雹が降った。
季節はずれの通り雨をやり過ごし、七人の武将の家紋が、アブストラクトに建つている側の瀟洒なレストランでランチをした。
4月五日 愛知学院大学の構内の桜を、一人で散策した。毎年この季節に一般公開される。満開の二千本からの桜はみごとなもので、あれも良いこれも素敵と人の立ち姿を撮るように、カメラにおさめた。若木はういういしく古木は枝や幹が、絵に描く墨のように黒くて、たわわな花の群れも厚くて貫録である。
キャンバスの食堂の前には、いくつものベンチごとに灰皿がしつらえてあって嫌煙の時代に、これはこれはと感激した。
「入学おめでとう」の垂れ幕が、輝かしく新しいスーツの学生が三三五五あるいているのも、穢れが無い。
四月六日 名東病院を出てからバス停二つ花のアーチを地下鉄藤ヶ丘まで歩いた。幹周りが五十センチも六十センチもあるものは木肌に苔が生えたように黄色っぽく、しのぶも生えているようだ。名駅で用を足し、本来なら去年が金婚式であった筈だからと丸の内の那古野神社へ、花見の足をのばした。
古老に聞くと同じ境内に東照宮とが並んでいて式場も、両方にあるとのこと。スタンスはどちらだったか、挙式に列席した存命者はわずかである。
場所とりの茣蓙をしくところも更々無いほど、出店や床机がいっぱいで、今夜がかき入れらしい。ビールと木の芽田楽を頼み、おじさんをした。
ここの桜は、古いだけに、うんと背が高く花で花で青空がみえない。山雀が蘂をつつくと、ひとひらふたひら花びらが散る。
今年は寒かったので、花を見る間が長いようだ。
俳句 * 抜きん出て春光返す摩天楼
* 初蝶や水際の子等の肩に舞ふ
最後の京都(?)を、堪能してね。
最後の(?)京都の桜、充分堪能しました◎