5月から、好敵手を見つけて卓球を始めた。相手は古くからの知り合いであるが、お互い卓球好きとは知らなかった。
相対して行うスポーツは、力量が、対等でないと、楽しくないし、続かない。その点、彼女は私より7歳も若いので、私をどう思っているのかは分らないが、体重が多過ぎる。このハンデイは私との年の差と相殺であろう。彼女はかっての私の仕事の先輩の娘さんで、母親をけっこう長い間看取られた末この三月におくられたばかりの寂しい身であった。
たまたま 岩崎地区に綺麗で、立派な福祉会館が出来、あらかじめ申し込み手続きをしておけば、無料で使用出来ることがわかった。給茶機もあり、コーヒーだけが、30円の有料である。
汗をかいてフーフー言いながらも、打ち続けたいばかりの二人である。彼女はラバーのバットを握って持つ。昔は私もその持ち方であったが、ベテランと思われることを憚って、保険セールスの仕事先で、仲間に入れていただくときから、持ち方を変えた。
セールスと言うのは、押せ押せムードばかりでは駄目で、担当先の休憩時間は楽しもうと言う卓球好きのグループの人達と、一緒になって、私もけっこう楽しく遊んでいた。遊びながら立てているアンテナには、直接仕事の獲物はかかってこないけれど、いざという時には声をかけてもらえるメリットがあった。
退職して10年、今迄途絶えていた身には、はっきり言って二人だけで打ち合う2時間は、きつい。もう一人仲間を見つけなければ!好きと言うだけで、躰に無理をして、諸刃の剣にならないように、気をつけなければいけないと思う。
テレビに良くでる孫のような「愛ちゃん」を真似て「さあっ。さあー」と掛け声をかけてスマッシュボールをきめた。
俳句 ○ 夏めきて提灯花のひしめける
○ 水郷の暮色にゆれる柳の芽
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