おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

狂 っ た 気 象

2013-08-25 09:59:38 | Weblog

 麦わら帽子にサングラスと紫外線対策をしっかりして自転車で行った早朝の整形で二十分の待ち時間を確めて待合室の新聞を開いた。
 三面記事から見ていく癖の私の目に最初に飛び込んで来たのは、「岐阜で強風、落雷、美濃加茂幼稚園屋根吹き飛ぶ」の見出しと飛ばされた屋根の写真であった。
 その山手幼稚園は私と一番仲のよかった二歳齢上の従姉が夫婦で立ち上げて、亡くなった後今は息子が園長をしている。
 新聞によると飛ばされた屋根は金属製で二つに割れて一つは長さ四十メートル巾三十メートル民家と隣接する事務所の屋根の上に落ちた。もう一つは長さ二十メートル巾十メートルで近くの軽自動車は横転していたとある。
 翌日の新聞では「ダウンパースと(下降噴流)の可能性が高いと発表されている。ダウンパースととは雷雨をもたらす積乱雲が衰える際に発生する。強い下降気流。
 気象台では突風の発生時刻に付近を活発な積乱雲が、通過していたこと渦の目撃など竜巻を示瞬する証言は無かったことなどから、竜巻ではなくダウンパーストと判断された。
 幼稚園の屋根の他、幼稚園の北に約二百五十メートル離れた民家車庫の金属製屋根も吹き飛ばされ、民家の屋根瓦がめくれた事も確認されている被害状況から突風の強さは十七から三十二メートルと推定されるという。
 それにしても今は情報過多の時勢で昨日からテレビで何度も何度も放映している。
 余り何度も放映するので、見舞いの電話も遠慮して、子供の頃夏休みになると首を長くして待って居てくれて「夏の友」の宿題をはやばやと仕上げることを、教えてくれて子供なりの夏を満喫させてくれた、あの世へ逝った従姉に「大変だったね」と心の中で会話をしている。
 最近台風や地震や異常気象に依る災害が多い。
 新聞記者であった知識人の御主人は健在である。

  俳句 天の川今も流ろふ幼なより
     
     お供えの梨剥く長さ比べつつ
     
     引き上げ来し梨園の主三代目

 

コメント (1)
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