おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

蚯蚓の戯言「SF」まがい

2011-08-05 09:17:43 | Weblog

 夜半、目が覚めてうつらうつらする事がある。
私は夢を見ていた。「ご破算」という夢である。
 テレビが放映した「周恩来」をみたせいであろうか。文化大革命頃の六億の民が人海作戦でしゃにむに働かされている労働者の姿をみたせいであるかも知れない。
 日本にも列島改造論をぶち上げ国中に道路を作ってしまった首相が居た。
 それらをご破算にして日本列島高台民族にする夢である。
 標高500メートル以上、海岸は断崖絶壁である。富士山をどうしようかと言う質問も出たが、それら1、2の山を残して埋め立ての資源にするのである。
 一度見た邯鄲の夢や生活は後戻りしにくいが、スカイツリーやタワーに使うお金や電力までをも、鳴りを潜めている社会主義や共産主義がまかり通ってそれらの党が、かっての中国のように、日本列島をよいとまけのようにもっこをかついだ人間で溢れさせる。
 漁業組合も高台にあって漁師は不便でも勤め人のように海へ通って行く。地産地消に重点を置いた町の商店街は閉めているシャッターを開け買い物難民の年寄りが出ない活気のある町づくりをする。
 研究者は放射能の他、地震、津波、台風を起こさない天体のメカニズムを開発する。
 一部の資本家によるスーパーの激戦は許さない、大体車に乗って行って日常の生活物資を調達させるという国民を愚弄した風習を規範する。
 勿論、かってスイスを模範にして始めた老人が楽のできる年金制度も改める。
 いたずらに老人の寿命が延びて、それにたかる医療や診療報酬など支える若者は負担増で自分の結婚さえためらってしまう。
 年金はやめて国民一律に分配される保障制度を打ち立てる。
 なんでもうじき死んでいく私が取り越し苦労のこんな夢を見たのであろうか。
 顔を洗ってポストへ新聞を取りに行くと朝早くから老人介護の車が、老人を乗せて走って行った。

      俳句 [紅緑]
を読みしあの日の夾竹桃
     
          夏山や静謐にして朝ぼらけ

コメント (1)
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