おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

今 年 は 石 川 県

2009-08-06 07:01:22 | Weblog

 去年福井県の東尋坊へ行ったメンバーに、今年は石川県の片山津温泉旅行に誘われた。
 名駅西を九時に出たバスは、養老インターを過ぎ米原から北陸自動車道へ入り長浜をかすめて、緑濃い賎ヶ岳のサービスエリアで休憩し、山中グランドホテル迄走って昼食をとった。
 日本の高度成長期、商売は何かと言うと招待旅行と抱き合わせで、私の嫁ぎ先では、しょっちゅう長男の社長から旅行に行くように言われる舅は、次男の嫁である私にしかめ面をしながら「そう行きたくもないけれど、あれが良いつもりで薦めてくれるので」と方々へ出かけていた。
 同じような年齢になってみると、それも結構大変だったと判るようになって来た。
 山代温泉は、のれんわけをしてもらった夫が、紺地に白で店名を染め抜きにさせた旗を持って嬉しそうに、自分の得意先を団体旅行に、率いて行った所である。
 立ち上げた事業はその後都合が悪くて廃業したが、パンフレットには其処を通るようになっていたので期待していたけれど、カットされて通らなかった。
 今日行く片山津は何度も来ているがそのうちの一回は、小学校の同窓会で、岐阜県の故郷からスーパー林道を通って、入った記憶である。
 
観光事情が、変わったせいかそんな折のグランドホテルは今は無い。
 今日は北陸国際ホテルにチェックインして夕食までを、柴山潟のほとりを散策したが、あいにく今年は土用が過ぎても梅雨明けせずに、今にも降りそうな空模様なので、間歇泉や浮御堂も今一浮かない風采であった。
 只私としては、公園で可愛い鬼百合の写真が撮れたので何よりであった。
 
世間では政争のマニフェストが熱く論議されている折、ゆっくりと温泉にばかりつかっているような旅であったが、高齢者なのに、男性も女性も九人ともお酒が強くて例によって、からおけで日頃の憂さを発散して英気を養った。
 少しずつ行く先が遠くへ伸びて、来年あたりは能登半島と言うことになるやも知れぬ。私は未だ能登へは行ったことがない。

 俳句 近江路を降られて合歓の花白し
    雨マーク高速道路昼暗し 
    ひまわりの向きこもごもに雨そぼつ 
    蓮の田の茂りけなげに合掌花

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする