田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

夕日の中の理沙子 11  麻屋与志夫

2008-11-28 08:51:10 | Weblog
2月23日 
寒い。
……。
寒い。
……。
寒かった。

そんなバカなことあるかよ……。

コウジをおこらせてしまった。

あたしがわるいの。

AK。後が気まずい。

そうわかっていたのに。

……あのときすぐあやまればよかった。

あたしってネはシャイナ。 

それでいて、イジッパリ。 

目立ちたがり屋。

周りのひととうまくいかない。

KY。

空気読めない。

環境破壊人間なんだ。 

デストロイヤーなのだ。

ヤーな性格しているんだ。

キヨミたちのグループと組んでいるんだって。

はじめはセルフデェフェンスだった。

わたしは、ほんとは西中にはいるべきだったのだ。
だって、西中の学区だったのだから。 

それを。
父が。
東中のほうが。
宇女高への。
進学率が高い。
非行問題が頻発していない。
という。
おとなの論理で。
母の実家の千渡に。
わたしが住んでいることにして。
……ああもういや。
……東中にもぐりこませたのだ。

それが裏目にでた。

なまいきだ。

よその学区内なのに……理由はなんとでもつけられる。
1年入学のときから先輩や体操教師担任のミス大田に。
いじめぬかれてきた。

ぜんぜん……校長の理想とはほどとおいカンジ。
それが東中学校の現実だった。

べんざ、風邪薬のベンザじゃねえぞ。
便座に顔をおしつけられーー。
リンチくってたあたしをヘルプしてくれたのは。
同級生の男の子じゃなかった。 

キヨミだった。

いまどきの、同級生のオトコの子なんか。
軟弱。
てんでたよりがいがないんだから。

ゴキブリも殺せない。 
教室をはいまわるゴキブリに。
「いやぁん、おかあさん……こわいよぅ」
といって机のうえに逃げてしまう。
ソンナノッテあり?    
かなしいよ。
ああ、いやだ。いやだ。





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ああ、快感。
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