田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

街から野良猫がいなくなる。これでいいのだ? 麻屋与志夫

2018-07-10 04:13:18 | ブログ
7月10日 Tue.

●「白ちゃん三回も来たわよ」
「おおきいほうの白?」
「そう。かわいいのよ。わたしにスリスリして、ゴロンとよこになるの」
「それは最高の信頼関係が成立しているってことだ」
「リリのキョウダイかしら。うまく猫らしく鳴けないのよ。それなのに……なんとか鳴こうとしているの」
「野良ちゃん、少なくなったからな。何代も血族同志で結ばれているだろうからな」

●この周辺では、野良ネコが激減している。まもなくネコ族のいない町になるだろう。飼い猫しかいない町。そうなることが、清潔な町づくりで、良いことなのか、悪いことなのかわたしには、わからない。

●ペットショップを覗いてみると、このところ猫の値段が上がっている。いままで、何匹も猫の世話をしてきたが、全部迷いこんで来た猫だ。いちどくらい、由緒正しい猫を飼ってみようと思うのだが、とてもビンボウ書生の手の届く値段ではない。

●リリのようにかわいい子猫が迷いこんでこないかな。

●白を家に入れようと試みたことがあったが、恐がってだめだった。やはり、子猫から飼わないと、新しい環境に順応するのは、大変なのだろう。

●「小さいほうの白がこのところ来てないわ」
カミサンは猫のことであたまがいっぱいだ。シルバーは死んでしまったのだろう。このところ、三カ月もきていない。シルバーは雌だから、彼女が生きていれば繁殖の可能性は残るのだが――。白は二匹とも雄だ。野良ネコは子宮が休まることがない。それで短命なのだろうか。シルバーが誇らしげにじぶんの産んだ子猫を連れてきたことがあった。

●白ちゃんたちは、シルバーの子どもかもしれない。

●猫を飼うなら迷いこんで来た野良ネコちゃんときめていた。ほんとうの猫好きは、野良ネコを育ててやること。でも――その野良ネコがいなくなる。猫は自然の一部。――と思っているので、そこはかとなくつづいてきた野良ネコの血脈が途絶えそうなのは悲しい。

●これでいいのだ。いや、それでは困るのだ。

●猫愛のこころは千々に乱れる。





●ブログに発表した小説は下記の通り角川の「カクヨム」にまとめてあります。ぜひお読みになってください。

ムンク「浜辺の少女」は吸血鬼だよ/麻屋与志夫

愛猫リリに捧げる哀歌/麻屋与志夫

吸血鬼処刑人/麻屋与志夫
あらすじ。 伊賀忍者、百々百子率いるクノイチ48は帝都に暗躍する吸血鬼に果敢な戦いを挑んでいた。百子は帝都東京で起きる「人を殺してみたかった。だれでもよかった」という凶悪犯罪の…の背後に吸血鬼の影が。



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