特定非営利活動法人 動物愛護団体ワンハート大阪

動物のために個人で活動している仲間で結成された団体。
保護した犬猫の里親募集を中心に日々の活動など記載していきます。

譲渡条件 & お願い

2012-12-30 11:12:39 | 日記

2017/5更新

「子猫の現実」    

近年、全国的に「殺処分ゼロ」の実現に向け、その一環として「地域猫事業」が各地で実施されています。

野良猫の捕獲、避妊去勢手術を実施し、元の生息場所にリターンする。

TNR活動です。

その活動実施、啓もうにより、野良猫の継続的な見守り、新しく棄てられたり、で増えた野良猫の捕獲、早期避妊去勢手術の実施。

そのことにより、月齢の小さな猫の無残な死や殺処分が減ってきているのも事実です。

SNSの拡散により、殺処分保護施設に持ち込むのではなく、保護主さま自身がその小さな「命」を繋ぐ、繋いでいこうとご尽力頂くことも多くなりました。

しかし、一方で安易にペットショップで購入したり、避妊去勢手術せず公園等に棄てたり、が依然と続きます。

一向に減る傾向にないのが現実です。

その根本は、安易に「生態販売」の売買を行う、飼い主の意識レベルの低さが大きな要因になっていることは否めません。

 

「全国殺処分数」過去データー・・・

23年度 17万 ⇒ 24年度 16万 ⇒ 25年度 13万 ⇒ 26年度 11万 ⇒ 27年度 82.902

 

犬殺処分数・・・・

23年度 4.3万  ⇒ 24年度 3.8万 ⇒ 25年度 2.8万 ⇒ 26年度 2.2万 ⇒ 27年度 1.6万

 

猫殺処分数・・・・

23年度  13.1万 ⇒ 24年度 12.3万 ⇒ 25年度 10万 ⇒ 26年度 8万 ⇒ 27年度 6.8万

 

27年度全国殺処分数・・・

犬殺処分数・・・15.811頭    うち幼齢犬・・・3.449頭

猫殺処分数・・・67.091頭    うち幼齢猫・・・44.068頭


数年前に比べ、年々、大きく殺処分減少となっています。

しかし、依然として猫、特に目も開いていない授乳猫、やっと目が開き、ウロウロ動き始めた離乳食前の猫の殺処分は減りません。

その要因として、24時間体制の2~3時間ごとの授乳による飼育の難しさ、

一日数回の離乳食を与え、母猫の免疫が切れ始め、下痢や軟便等体調不良を起こすことが多くなる離乳食前後の猫の飼育の難しさ、

殺処分しか道がないという方向にあります。

公務員である殺処分保護施設職員に24時間体制でお世話ケアさせるわけにはいかないが主張です。

そのことを受け、民間団体や個人活動家の方々に、「ミルクボランティア」として行政からの委託事業を進めておられるところも年々、増えてきていますが、

まだまだ少ないが現実です。

 

犬には「畜犬登録」という法律があります。

犬を飼っている人は、保健所にその登録しなければならないという法律です。

また近年、飼い犬にマイクロチップを埋め込む飼い主、行政譲渡が増えてきました。

飼い犬が迷子になったり、飼い犬を破棄したりした場合、その飼い主がすぐに分かるシステムです。
犬は、そうやって法律で守られています。

しかし、猫は現行法に於いて守られる法律がありません。

唯一、守られているのが「動物愛護法」です。

*愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金
*愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行った者は、100万円以下の罰金

(2013年9月より実施施行)


犬の場合、「畜犬登録」「散歩の様子」「屋外飼育」などから「動物虐待」が判明しやすいですが、

猫の場合は 室内飼育されているケースが多く、動物愛護法違反、動物虐待の実証が難しい。

子猫に至っては、飼い主の自供、自己申告以外にその実証は出来ません。

毎年の環境省発表の殺処分は あくまでも 行政実施の殺処分数です。

避妊手術をしていない、室外自由に出入りさせている飼い猫が 子猫を生んでしまった・・・

これ以上、猫が増えたら困る・・・母猫から子猫を取り上げ、そのまま放置。

こっそり捨てればバレないでしょ

誰か優しい人が連れて帰ってくれるでしょ

どうせ野良の子猫は育たないから、動き出す前に、ビニールに入れて棄てれば

そんな意識の人はまだまだ存在します。まだまだ減りません

飼い主による、無責任な餌やりによる「虐待」で亡くなっている子猫の数は計り知れません。

 

                                    



猫は 野生動物ではありません。もともとの野良猫はあり得ないのです。

昔は、地域の人からの苦情電話一本で、保健所は 野良猫の捕獲、殺処分を行っていました。

現在 保健所では、野良猫の捕獲はしません。

飼い主からの持ち込み、飼育放棄の受付も余程の理由(高齢である、病気であるなど)でない限り、成猫の受付はしません。

飼い主が判明している「飼い猫」の場合、飼い主からの持ち込みは基本、即日殺処分です。

殺処分が減少傾向にあっても、依然として、60%が 飼い主からの持ち込み、飼育放棄と言われています。

また授乳猫、離乳食前後の猫の殺処分は、その80~90%です。

その殺処分も 近年の法改正により、保健所、行政最終処分所でむやみに殺処分できなくなりました。

積極的に譲渡活動を行う行政が増えてきています。

愛護団体への団体譲渡を始め、行政での譲渡会などが行われています。

地域野良猫事業や個人活動家の方々によって、子猫の早期発見、保護。

その育成、成長を待って里親さまにお迎え頂いている子猫たちも多くなりました。

SNS拡散で保護主さま自身、里親さまを見つけて下さり、その小さな「命」繋がっていくケースもかなり増えました。






                                
   



行政最終処分所も 殺処分するための場所ではなく、新しい飼い主を探すまでの「保護施設」として、その環境の改善を目指しておられます。

しかし、今現在の施設は殺処分を前提としていた古い施設が多く、その人員体制や猫個々への細やかな対応はまだまだ不十分です。

特に、子猫の場合、

野良猫、捨て猫である母猫からの感染、行政保護収容所に保護されるまでの環境、収容施設での環境
など様々な悪環境の影響を受けているケースが多く、

その影響力は、栄養状態の悪い、小さな身体ゆえに大きいと考えます。

 

個人保護主さまからの依頼引き取りの場合、その状況次第で、大きく違いますが、

その子猫が母体の免疫をどれほど受けているか、初乳初め母乳をどれほど飲ませて貰っているか、

さらに母体の栄養状態によっても母乳に大きく影響しています。

野良猫の場合、厳しい環境の中、ガリガリ、ボロボロであっても、繁殖期により妊娠出産、その繰り返し。

母猫の目風邪や鼻風邪、回虫等の感染、悪環境での飼育。

その影響力は、栄養状態の悪い、小さな身体ゆえに大きいと考えます。






                                




当団体保護の子猫たちは 行政最終処分所や個人保護主さまからの依頼引き取りです。

当団体は 保護責任として行政最終処分所から引出し直後、あるいは個人保護主さまからの引き取り直後の譲渡は行っていません。

数週間~1ヶ月は 子猫の様々な体調管理、その改善を実施し、体調の安定を確認した上で譲渡させて頂いています。

具体的には ノミ・ダニ・腸内寄生虫(回虫・鉤虫・条虫・コクシジウムなど)駆虫を複種類、複数回にわたり行っています。

毎日の体重、ウンチの状態、食事量などの記録観察を継続実施し、目風邪、鼻風邪など個々の子猫の様々な体調にそって、対応、早期治療を行っています。

初年度2回目ワクチン接種後、体調安定を見てからの譲渡となります。

私たちは、限られた資金の中で、出来うる最大限の医療を尽くし、手を尽くし、安心して、子猫たちが里親さまへ卒業していき、末永い幸せが続くことを願っています。

しかしながら、

上記の環境、さらに抵抗力の低い子猫であることから、完璧な健康チェックは難しく、

今後15年~20年生きる間も 健康上のリスクがゼロとは言えません

今 目の前にいる子猫は どんな状況であろうと、必死に生きようとしています。

その姿は とても健気で可愛いですが、可愛いだけでは その命を守ることは出来ません。

ある意味、厳しいお願いではありますが、犬猫など小さな家族を持つということは

それらのリスクをその子の最期まで背負うこととご理解下さい。

 

 

                                




「猫ちゃん譲渡後のお願い」

月齢半年以上の子猫の場合であっても ちょっとしたストレスや環境の変化により体調を壊すことが多く、里親さまにお迎え頂いた直後に下痢や軟便をすることがあります。

子猫の下痢、軟便の繰り返しは脱水症状を起こし、それを放置すると死に至るケースがあります。

下痢や軟便が続くようであれば、速やかに動物病院での診察をお願いします。

また保護当時、目風邪鼻風邪等の経験を持つ子猫の場合、環境の変化から涙目になったり、目が腫れてきたり、等起こります。

程度次第では、動物病院での診察、治療をお願いします。

 

当団体は 初年度2回のワクチン接種しての譲渡となります。

先住猫さんへの感染、子猫自身の感染を防ぐため、子猫の体調安定を確認した上で、当団体かかりつけ獣医様と相談し、通常より早期のワクチン接種を実施しています。

子猫の7~8週齢以下の早期ワクチン接種は効力が期待できない場合があるようです。

当団体は、多くの子猫を保護するシェルターを持っておらず、メンバー預かりとなっていますが、それでも多くの子猫が入れ替わり出入りする集団飼育という環境下にあります。

このような状況下で集団感染のリスクを減らし、子猫たちの命を守るため最善策としてワクチン接種を実施しています。

なお、ワクチン接種に関しては、プロである獣医さまでも賛否両論があります。

私たちは今までの経験を踏まえ、ワクチン接種が必要と判断し、接種後の譲渡とさせて頂いております。

 

行政最終処分施設引出し後、あるいは個人保護主さまからの引き取り後、様々な駆虫薬や予防薬の投与を複数回行いますが、

上記のような環境上、再感染する可能性もあり、譲渡後に検査や再度の駆虫が必要になる場合もあります。

そのような症状が見受けられた場合は速やかに動物病院での診察をお願いします。

 

性別判断は 団体かかりつけ獣医さまの診断を元に表記していますが、子猫の場合、性別判断が難しく、稀に 譲渡した後の成長によってその性別判断が間違っていたというケースがあります。

その場合の猫ちゃん返却はお受けできません。

   譲渡後、猫ちゃんの体調面や躾など、ご心配なことがありましたら、
     いつでも ご遠慮なく お問い合わせ下さい。
       問い合わせ先アドレス:oneheartosaka@mail.goo.ne.jp
    電話番号:080-9122-6737 (着信のみ)




                               
  

   


「譲渡条件」

1.家族の一員として その猫ちゃんの最期まで責任をもって愛育して下さる方。

2.完全室内飼育して頂ける方。

3.年一回のワクチン接種を必ず実施して頂ける方。

なお、ワクチン接種について賛否両論あるようですが、当団体では今までの経験を踏まえ、年1回の接種をお願いしております。

4.猫ちゃんに食餌や毎日清潔な水を与え、猫ちゃんハウス、トイレを清潔に保ち、日々の健康管理を適切に実施して頂ける方。

5.もしその猫ちゃんが事故にあったり病気になった場合、速やかに適切な治療を受けさせて頂ける方。

6.首輪、迷子札を必ず装着して下さる方。
 その猫ちゃんが行方不明になった時、飼い主不明の猫として殺処分されることを防ぎます。

7.その猫ちゃんを第三者に譲渡することは一切出来ません。

8.避妊去勢手術を実施していない子猫ちゃん譲渡の場合、

譲渡後、病気等特別な理由がない限り、避妊去勢手術を必ず実施し、その証明書を当団体に送付して下さる方。

9.里親詐欺、猫虐待を防ぐため、猫ちゃん飼育環境を拝見、ご自宅訪問を了解して頂ける方。

10.猫ちゃん譲渡後、万が一、譲渡条件による飼育条件を満たしていないと判断した場合、その猫ちゃんの団体返却を了承して頂ける方。

11.譲渡後6ヶ月~1年以内に、譲渡した猫ちゃんの近況報告をして頂ける方。

12.里親希望の方が66歳以上の場合、ご自身が万が一の時、65歳以下の方で、その猫ちゃんのお世話を責任をもって引き受けて下さる方の自筆署名、捺印の上、「誓約書」を提出して下さる方。


以上の項目を満たせない方には 当団体保護猫ちゃんの譲渡は行えません。

猫ちゃんを迎えるということは 家族の一員を迎えることだと思っています。

厳しい条件かも知れませんが、モノ言えぬ「命を預かる」という責任とご理解下さい。

私たちは、小さな、必死に生きようとする「命」を安心して、里親さまに託していきたいと思います。

多くの人の手で、その命が繋がっていくことを願っています。

どうか 皆さまのお力をお貸しください。

ご協力 よろしく お願いします。

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5 コメント

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はじめまして (ようこ)
2014-04-26 23:07:54
現在、猫ちゃんを飼いたいと思い探している奈良県の者です。譲渡条件に完全室内飼い、がありますが、私の家は昭和の家で風呂、トイレ、洗面所に窓があり、玄関も引き戸です。それで、どんなに用心しても、うっかり逃げられるかもしれません。こんな私の家には譲れないでしょうか。
ようこさま、コメントありがとうございます (たーにゃん)
2014-04-26 23:23:09
お風呂の窓に網戸はございませんか?
トイレの窓に網戸はございませんか?
洗面所の窓に網戸はございませんか?
玄関引き戸までに、ドアはございませんか?
「ようこ」さまのような住居環境の方でも、ちょっとした工夫で、完全室内飼育は可能になると思います。
脱走防止対策をきちんとして頂けましたら、「ようこ」さまのような一戸建て住居への譲渡も可能です。
もしよろしければ、問い合わせアドレスまで直接、お問い合わせ下さい。
どうぞ、よろしくお願いします<m(__)m>
Unknown (どっこいおむすびくん)
2015-09-13 14:26:43
はじめまして。来年以降環境を整えて猫を引き取ろうかと考えている者です。

譲渡条件にある一年ごとのワクチン接種についてなのですが、犬猫に接種されるワクチンは人間の何倍も有害で、それによって疾患等々引き起こされることも少なくないと聞きます。
海外の獣医の方々はワクチンの有害性について認めており、頻繁に接種はしない姿勢を示しておりますが、日本は依然年1接種を強く勧めるお医者様が大多数だそうです。
とはいえ、やはり自分の家族である犬や猫の事を決めるのは家族に迎えた方本人ですので、ワクチン接種は任意というか、猫ちゃん犬ちゃんと獣医の先生とよく相談して本人がどうするかを決めるという形にしてはどうかなと思い、コメントさせていただきました。
長文及び乱文になってしまい申し訳ありませんでした。
Twitterを見ると接種後にぐったりしている猫の様子があまりに多く、いてもたってもいられなくなったもので……( ´.U+2038.` )
なかなか難しいね (じゃりん子コテツ)
2018-03-09 10:13:48
命の譲渡やから、それぐらい厳しい審査、条件は必要やろし、またそれをクリアしてまで貰い受けるとなると、なかなか居てないやろしね。。。

ほんまは一番ええ(理想)は、国が国立の自然保護区みたいな区域を設けて、なるべく自然な形で保護をするのが動物にとって一番幸せな生き方やと自分は思う。

現実的には難しい話やけどね。

でも、やってる国もあるわけやから。。。

個人や団体での保護活動には、現状限界がありますやろ。
Unknown (むつき)
2019-03-17 20:22:56
来年高校を卒業する者です。
中学生の時から、犬猫の殺処分をどうにか少なく出来ないかと思い、もし飼うなら里親を募集している子をと思っています。

里親の条件に未成年への譲渡について書かれていませんが、未成年でも里親として、猫ちゃんを家族に受け入れることは出来るのでしょうか?

ちなみに卒業後は就職をしようと考えています。
乱文長文ですみませんが、回答いただけると嬉しいです。

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