ねこ庭の独り言

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文明の衝突 - 3

2019-10-09 15:32:12 | 徒然の記
 今から21年前の著書で、ハンチントン氏は、21世紀は中国の時代だと予測しています。4年前の動画では、今泉氏が、中国はアメリカと並ぶ、世界の二大強国になると語りました。経済力を急速につけ、軍事力を増大させ、米国と対峙する中国の姿は、周辺国を縮み上がらせてもいます。

 そして現在、日本の経済評論家の中には、明日にでも経済が破綻し、中国は崩壊すると予言する人物もいます。誰の予想が当たるのか、私には分かりませんが、中国がアメリカと同様、厄介な隣国であることに間違いはありません。世界文明を俯瞰する氏は、中国についてだけ述べているのではありませんから、私は横道にそれ、今泉氏の話を紹介しようと思います。平成27年に、一度ブログで取り上げていますので、読まれている方は、スルーしてください。

 「人口の差、国力の差、経済力の差と、」「どれをとっても、日本を凌駕する大国だ。」「そうなる可能性のある中国を、日本人は、初心に返り勉強し直すべきだ。」「日中の立場は、このままいくと、やがて、アメリカとカナダのようなものになる。」「国力からいっても、経済力からいっても、」「カナダは、アメリカなしで生きられず、まるで属国みたいなものとなっている。」「アメリカは、口では言わないがカナダを頭から無視している。」

 「突然、世界の覇権国として、眼前に現れた中国に対し、」「日本は狼狽し、平常心を失っているが、」「大事なのは、中国を攻撃的にさせてはならないことだ。」

 「でも、卑屈にならず、断固として対応しなくてはなりません。」「この国は、相手が弱いとなると、容赦せずに攻撃してきますからね。」「現実問題として、今は日本と中国の差は、歴然としています。」「彼らから見ると、日本はもう、小さな存在なのです。」「国際社会もそうした目で、中国を見ています」「中国の動向に世界が注目し、世界が無視できない。」「冷戦時代でも、アメリカはソ連を恐れていませんでした。」「ところがどうでしょう。中国が、アメリカを打ち負かす国として、現れてきたのです。」「こうした米中の間にいて、日本がどうするのか。今世紀の大きな課題です。」

 昇り竜の勢いにあった中国は、今泉氏が言うように、何をしでかすか分からない、危険な国でもあります。暴れ者を怒らせてはいけないし、卑屈に引き下がってもダメと、氏の注文は難しいけれど、確かに現実はそうなのでしょう。

 「考えてもご覧なさい。清朝の末期から、中国が、欧米に味わわされた大きな屈辱。」「あれから100年間我慢して、今がその自尊心の、我慢の限界だったのです。」「あの広大な国の人間の心を、一つにまとめたこと。」「つまりナショナリズムに、目覚めさせたこと。「中国の歴史で、そんなことをした者は、誰もいませんよ。」「毛沢東だけが、成功したのです。」「だから毛沢東は、偉大なのです。」

 中国の忍耐と、毛沢東の偉大さ、親中派の政治家は、大抵このような話をします。列強に切り取られ、国を蹂躙された屈辱感を、私は理解します。欧米同様はるか昔から、世界の文明国だった中国には、それこそ臥薪嘗胆の100年だったことでしょう。しかしそれなら、彼らの矛先は真っ先に、イギリス、オランダ、ドイツ、フランス、アメリカへと向かうのが、自然ではないのでしょうか。中国の将軍たちが、やくざまがいの脅しで、なぜ日本ばかりを攻撃するのか。順番が違うのでないか。

 「それはそうでしょう。」「日本史の中で、日本が中国から得たものは、」「政治、経済ばかりでなく、文字、建築物、仏像、絵画、詩歌・・・・、中国からのものばかりですよ。」「外務省なんかが、経済のことで、大国意識をもって、中国に対応していますが、どうでしょうかねえ。」

 「日本は、中国のお陰で、文明国になった。」「だから中国からすると、一番の敵は日本、ソ連、そしてイギリス、アメリカとなるのでしょうね。」

 こう言うことになりますと、中国の日本への憎しみは、韓国同様「千年経っても消えない」と言うことになります。氏は淡々と語っていましたが、そんな大国の中国へ、小国の日本がなぜ巨額のODA援助をしていたのか、今にして思えば、参考にはなっても、自分には指針とならない意見でした。保守自民党の議員で、良識派と言われる人物なら、「国の独立のためには、憲法を改正し、軍隊を持つべきだ。」とか、「日本にある米国の基地を、そろそろ無くさなくてならない。」とか、そう言う具体策を言うべきでなかったかのと、思ったりします。

 「文明の衝突は、世界平和の最大の脅威であり、」「文明に依拠した世界秩序こそが、」「世界戦争を防ぐ、最も確実な安全装置だ、ということである。」

 ならば、文明の衝突を避け、文明に依拠した世界秩序を作るには、どうすれば良いのか。次回から、その答えを求めて、氏の話を聞きたいと思います。
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