ねこ庭の独り言

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日本の危機 - 解決への助走 - 25 - (4)

2019-12-02 15:04:45 | 徒然の記
 前回の続きで、毎日新聞の与良記者の記事を参考に、話を進めます。参考にしているのが、朝日新聞やNHKの報道でないところに、私は時代の風潮を感じ取ります。

 今でこそネットが普及し、マスコミや政治家の嘘や捏造が、即座に分かるようになりましたが、与良氏が記事を書いていた20年前の国民は、新聞やテレビの報道を、信じるしかない時代でした。猫も杓子も「東京裁判史観」で記事を書き、韓国・北朝鮮に詫びなければならないと、一本調子で主張していたことを教えてくれる、歴史的記事です。

  1.  政治部記者与良正男氏の主張が、東京裁判史観そのままであること。
  2.  依然として外務省を支配している、米国政府の力を理解すること。
  3.  朝鮮総連を媒介とし、自民党の実力者たちが北朝鮮とつながっていること。

 前回息子たちに、3点を強調し、1.と3.については、実例を示しました。今回は、残っている 2.につき、与良氏の記事から進めたいと思います。

 「一方、外務省は、そのころ、国交正常化に慎重だった。」「当時は米国が、北朝鮮に大きな関心を示していなかった事情も、あったように思う。」「ここに、中国との関係正常化を、米国に先を越された、」「と悔しい思いをしていた、金丸氏ら ( 歴史に名を残す名誉欲もあったろうが )と、相違があった。」

 息子たちが記事の内容を、もっと理解できるように、別途調べた情報を付け加えます。金丸氏が訪朝した時の首相は海部氏で、周りに担がれているだけの、無能な総理でした。担いでいたのは、金丸信、竹下登、小沢一郎の三氏で、マスコミが略称で「コンチクショウ」と呼んでいましたが、彼らが自民党の最高実力者でした。金丸氏が政府を気にせず、思うままに訪朝できた背景には、こんな事情がありました。

 米国の大統領は、(父)ブッシュ氏で、湾岸戦争のため、北朝鮮どころではありませんでした。金丸訪朝団の時、外務省が慎重だったのは、アメリカの意向が掴めないためでした。金丸氏が、米国に先を越された悔しい思いとは、昭和47年のニクソンショックのことを指しています。ニクソン 大統領は、同盟国日本に一言も告げず中国を訪問し、国交回復の道を開き、日本国内では、「頭越し外交」「無視された友情」と言う言葉が飛び交いました。

 金丸氏は金日成から、国交回復の話が持ちかけられた時、米国に先んじて、歴史に名を残す政治家になろうと、野心を燃やしました。以下もネット情報ですが、参考のため転記します。

 金丸訪朝団メンバー  元副総理 金丸信、 社会党副委員長 田辺誠
 共同宣言起草者   
   金丸訪朝団事務総長 石井一 同事務局長 武村正義
   社会党訪朝団副団長 久保亘
 金丸・金日成の密約
   1.  戦後賠償 数十億ドル
   2.  戦後45年間朝鮮人民が受けた損失への謝罪

 内容を聞きつけた外務省は、いくら自民党の実力者であっても、アメリカの意向を知らぬまま同意することはできません。彼らが慎重だった理由が、ここにあります。

 「結果、北朝鮮側は、」「米国と協議すれば日本はついて来る、と踏んで、」「対米協議重視に切り替えた、と私はにらんでいる。」「北朝鮮の核開発疑惑と、朝鮮半島危機。」「カーター元米大統領の訪朝による、危機回避。」「そしてテポドン発射と、米朝協議、金大中(キムデジュン)・韓国大統領の太陽政策。」

 「北朝鮮と敵対するよりも、ミサイル発射や核開発を何とか抑止し、」「共存する方向に進みつつある、その後の国際情勢の変化は、周知の通りだ。」

 「今回、外務省は、村山訪朝団を全面支援した。」「米韓に後れを取りたくない、あるいは日米韓の足並みが乱れては、」「逆に北朝鮮を利する、という理由からだったように思える。」「その意味で、ほとんどパイプがない外務省に代わり、」「村山氏や、"金丸訪朝団" 以来、関係を保ってきた、」「野中広務自民党幹事長代理らが、政府間交渉の道筋をつけることは、批判されるものではない。」

 金丸訪朝は「二元外交」になると、外務省が批判しましたので、与良記者はそれを修正し、村山訪朝についても正当化する意見を述べています。

 「なぜ国交正常化交渉が、北東アジア、」「ひいては、日本の安全保障にとって重要か、」「それが、国益につながるのか否か。」「これまで、政党外交の陰に隠れてきた外務省も、」「まず、国民に、分かりやすく説明する時期である。」

 次回は、米国の支配下にある外務省の姿を、北朝鮮との関係で見ていきたいと思います。しかしこれは、単なる外務省批判でなく、敗戦以後続いている、米国による間接管理として、私たち自身が知るべき日本の実態です。他人事ではありません。  
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