ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日本共産党と、ソ連共産党の関係 - 4 ( コミンテルンとGHQの関与 )

2022-08-15 19:10:45 | 徒然の記

 「もともと共産主義=科学的社会主義とは、自国の民族のことを他国に干渉されずに自分たちで決めるという、〈民族自決権〉を大事にする立場です。」

 これは、平成22年5月13日の新聞『あかはた』の記事でしたが、調べていきますと違う事実がいくつも出てきました。統一教会との関係について、自民党は何も知らなかったかのような見えすいた嘘を言っていますが、共産党の〈民族自決権〉の説明もこれに負けない見えすいた嘘だと分かりました。

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、『あかはた』記事の嘘を証明する事実を追加して紹介します。

  ・1919 ( 大正8 ) 年に創立されたコミンテルンは、1922 ( 大正11 )年1月にモスクワで極東民族大会を開催

  ・大会には日本代表として徳田球一らが参加し、スターリンが共産党組織結成を指示

  ・徳田の帰国後、山川均、堺利彦、野坂参三、佐野学らによる代表者会議開催。コミンテルンの方針を承認し、日本共産党結成

 そもそも日本共産党の結成は、スターリンの指示で始まっていますが、これを果たして〈民族自決権〉と言えるのかどうか。もしかすると記事を書いた赤旗の記者は、党の歴史を知らない戦後生まれの党員だったのかもしれません。

  ・1922 ( 大正11 )年の第4回コミンテルン大会で、日本共産党が日本支部として承認

  ・同大会で、コミンテルンの理論家ブハーリンの起草した「日本共産党綱領草案」( 22年テーゼ ) が示された。

  ・内容は、君主制廃止、軍隊廃止、労働者の武装権、朝鮮・中国からの撤退、土地公有化

  ・1923 ( 大正12 )年、草案は石神井会議で議論され理論的には異論無しだったが、「君主制の廃止」の項目には反対意見があり審議未了

  ・同年6月に共産党の検挙が行われ、関東大震災後は解党論が起こり、「22年テーゼ」は草稿のまま終わる

 「22年テーゼ」の中に「君主制の廃止」の記載は無く、「完全に民主的な政府の要求」という表現だったという説もあるようです。どちらの表現だとしても、当時の政府が容認するはずがなく、厳しい弾圧を受け、昭和5年以降は国内組織がほぼ完全に壊滅しています。

 このまま壊滅すればよかったのに、敗戦後の日本を統治したGHQが、刑務所にいた共産党幹部を解放してしまいました。

  「GHQは解放軍である」と、徳田委員長が感激したのはこの時の話です。

 ここで私は「ねこ庭」のブログから、令和元年8月に書いた「奢るNHK」の叙述を紹介します。

 「ウイロビー准将は、最初から皇室へ敵意を持ち、陛下に関する不利な情報をマッカーサー元帥に伝え続けた幕僚でした。」
 
 「民政局局長として占領政策の中心にいて、現在私たちを苦しめてやまない〈日本国憲法〉を押し付け、〈認めなければ、天皇が処刑される〉と脅迫した張本人です。当時民政局は、マルキストたちの集団と言われていましたが、元帥は彼を重用していました。」
 
 「ウイロビー准将は、社会党の片山哲氏や、リベラルと呼ばれる芦田均氏を支持し、保守政治家の吉田茂氏を嫌悪していました。」
 
 「治安維持法の撤廃、特高の廃止、内務省・司法省の解体、刑務所にいた共産党幹部の釈放(徳田球一等)を、矢継ぎ早に実施したのも、准将とその部下たちでした。短命でしたが、片山内閣と芦田内閣を陰で支えていたのが、准将であったことは、誰もが知るところでした。」

 この叙述で分かる通り、日本共産党はアメリカのおかげで息を吹き返し、今日に至っています。

 「もともと共産主義=科学的社会主義とは、自国の民族のことを他国に干渉されずに自分たちで決めるという、〈民族自決権〉を大事にする立場です。」

 これらの事実のどこに、他国に干渉されずに共産党が決めたことがあったのでしょうか。過去を知りますと、平成22年の『あかはた』の記事の捏造ぶりが明らかになります。政府公文書の改竄よりもっと酷い捏造ですが、彼らの改竄と捏造癖は、そっくり日本学術会議の反日左翼学者と、日弁連の弁護士たちが受け継いでいます。

 次回は歴代委員長 ( 宮本顕治、不破哲三、村上弘、志位和夫各氏  ) と、ソ連・中国の関係について紹介します。

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2 コメント

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Unknown (あやか)
2022-08-16 08:15:40
共産党のいう『民族自決権』が、嘘っぱちだと言うことは明らかです。

ただし、共産党員も人間ですから、人によれば、かろうじて日本人の心が残っていた人もおりましょう。

これは、確か以前に申し上げたことがありますが、。。。
戦前、共産党の書記長だった渡辺政之輔という人が、
コミンテルンから、『日本の君主制の廃止』を通達されたとき、
渡辺政之輔氏は、絶句して、『困った、困った』といっていたそうです。

★今回ブログで、コミンテルンの22年綱領では、『君主制廃止』の文言は無かった、という説もあったとお聞きしましたが、
たとえ綱領本文に直接的に『天皇制廃止』の語彙はなかったとしても、
補足説明で、『君主制廃止』のことは強く言い渡されてたと思います。

おそらく当時の日本共産党員でさえも顔面蒼白になったと思います。

結局、当時の政府から弾圧される以前に、大勢の共産党員が脱退していたらしいですね。
共産党への鎮魂歌 (onecat01)
2022-08-16 10:30:08
 あやかさん。

 昭和史については、本で十分教えられたと思っていましたが、今回の資料は「共産党」の解説ですから、知らないことばかりです。

 批判攻撃する資料というより、共産党を評価する内容です。他の本との比較で読みますと、それほど評価できる党史でなく、むしろ矛盾と混乱の歴史が見えてきます。

 ソ連と中国の間に挟まれ、苦労している日本共産党の姿は、日本の姿そのものと重なります。彼らの苦労を理解しても、同情はしません。彼らの思想の根底には、日本人の心がありません。

  1. 皇室敬愛の心

2. 愛国心

 この二つがないから、ご先祖様への感謝と尊敬の念がなく、簡単に日本の過去を否定します。

 愛国心の欠如が日本軍の否定、自衛隊の否定となり、自国防衛の大切さを主張しません。どこの国の誰を守るのか、彼らは「日本赤軍」の建設を計画しています。しかも赤軍については、国民に伝えません。

 皇室廃止をコミンテルンに指令され、困った困ったというような、日本人らしい心を持つ共産党員はもういません。テロの凶弾に斃れた自分の国の首相に、祝意を表するような人間ばかりですから、武士の情けもない集団と成り果てています。

 こんな党に、日本を任せられるはずがありません。同党への鎮魂歌として、「ねこ庭」のシリーズはもう少し続きます。退屈でしょうが、我慢してお付き合いください。

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