「青山氏は、〈 小西文書の正確性 〉に気づかないのでなく、故意に語ろうとしていないのではないか ? 」
この前提に立ちますと、眼前に広がるのは別の風景になります。
「日本が置かれた国難の時期に、立憲民主党はなぜ8年も前の文書を持ち出し、国会を紛糾させているのか。」
小西文書の「信憑性」でなく、むしろこちらの方が根本問題です。立憲民主党は、何を目的としてこの「文書問題」で国会審議をストップさせているのか。
3月16日の【ぼくらの国会 487回】で、氏は次のように語っています。
「皆さんの中で、交通違反をされて、警察で調書を取られた経験のある方がおられるでしょうか。」「自分が話したことを警察官が、文書に記録したのを、目にした経験をお持ちの方がいるでしょうか。」
「僕は調書を読んだとき、事実は書かれているが、何か違うな、こんな言葉遣いはしないのだがと疑問を持ったことがありました。」
「僕にはその経験がありますが、今回の問題になっている〈行政文書〉とは、こんなものなのです。要するに〈他人の書いたメモ〉であり、それは役所内で通用する官僚言葉で書かれています。」
「高市さんが私はこんな言い方をしない、この文書は違っていると言われるのは当然です。しかもこの文書は、高市さんには回覧されていませんから、8年前となればお互いに意見が食い違って当たり前です。」
前回動画を見た時は、深く注意を払わず氏の説明を聞きました。今度は氏が、慎重な例え話で余計なことを言わず、核心だけを語っていることに気づきました。
「ですからこんなものは、辞任の理由になりません。国会審議にかかる費用は一日で3億円です。このお金は、みんな国民の皆さんが納めている税金ですよ。大事な問題がたくさんある時なのに、国会はこんなことをしていて良いのでしょうか。」
この辺りは当たり障りのない話ですが、次が核心の発言でした。
「実は高橋洋一氏が言っているように、総務省内には元郵政官僚と元自治省官僚の対立が根っこにあります。」
「今回の〈小西文書〉のメインターゲットは、礒崎元秘書官と大分の補欠選挙です。」
「高市さんが文書を見せられて、捏造と言い、捏造でなかったなら、大臣も辞める、議員も辞職すると言われた。」
「ここから、流れが一気に変わりました。彼らは、高市さんの辞任と言う言葉に食いついたのです。」
「安倍総理の時もそうでしたが、政治家がこの言葉を口にすると、野党は食らいついて離れません。」
「末松予算委員会委員長の厳重注意が、すでになされています。高市さんも注意を真摯に受け入れる意向を示されています。だから答弁への謝罪や撤回は、すでに不要となっています。」
「高市安全保障担当大臣の存在は、セキュリティー・クリアランスを検討している時でもありますから、内閣にとって重要なのです。」
様々な面から検討を加えた上での説明だと今は理解しますが、最初に動画を見た時は気がつきませんでした。
・立憲民主党のメインターゲットが、礒崎元秘書官本人と大分の参議院補欠選挙にあること
・総務省内に、元自治省と元郵政省の根深い対立があること
自民党の議員として公表できるギリギリの事実を伝えていましたが、高市氏への同情と立憲民主党議員への怒りのため、氏の意見が韜晦に聞こえてしまいました。冷静さを失うと大事なことが見えなくなるという、これこそ生きた勉強でした。
私一人が納得しても、息子たちには伝わらないので、どこまでやれるか分かりませんが、青山氏のためというより、日本のために説明しようと思います。氏だけでなく、マスコミもネットも背景となる事実説明を省いています。実態を把握するには、拙速を止め「急がば回れ」しかありません。以下のことを調べましたので、次回から紹介致します。
・大分参議院補欠選挙には、どういう意味があるのか。
・礒崎陽輔氏とはどういう人物なのか。
・総務省内の元郵政官僚、元自治省官僚の対立とは、どういうものなのか。
メインターゲットである礒崎氏がすっかり姿を消し、高市氏への批判攻撃になっている不可解な状況が次第に見えて来ました。実務処理能力がありキレ者と言われていても、人望のない人物は、どのような仕返しをされるのか。残念ながら調べるほど氏には、こうした事例が出て来ます。氏を弁護する声が、総務省内だけでなく、自民党内からも出てこない原因がここにあるのではないかと、そんな想像が生まれます。
人望・人格という問題を、国会で争点とするには抽象的すぎるため、立憲民主党も言及していません。しかし彼らは状況を把握し、自党の攻撃に分があると自信を持っています。国会の審議が長引き、国民不在の紛糾が続いているのは、背後にある問題が語られないためではないかと、こんな推測もできます。
青山氏奮闘の核心がどこにあり、氏がどのように頑張っているかを知りたい方は、「ねこ庭」で、次回からも共に考えていただければと思います。
( 3月25日10時15分、safariが「ねこ庭」への侵入を阻止したトラッカーが117件件になりました。Goo事務局からの警告も、昨晩届きました。不思議なネットの世界です。)