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自由民主党の「立党宣言・綱領」- 21 ( 党幹部5人の挨拶 )

2024-12-03 08:47:51 | 徒然の記
  自由民主党総裁 谷垣禎一   副総裁 大島理森 ( ただもり )
 
  幹 事 長   石原伸晃   総務会長 小池百合子   政調会長 石破茂
 
 谷垣氏の挨拶で、5人の党幹部が分かりました。氏はこの時【 平成22年綱領解説  】を作成するため、「新綱領策定委員会」を新たに作り委員長に就任しています。
 
 【 平成22年綱領解説  】策定の委員名は書かれていませんが、幹部5名が主要メンバーだったことは確かです。
 
 政権奪還のため、党役員各氏の挨拶がありますので紹介します。14年前の謙虚な姿に驚かされますが、下野した時でしたから一層そうだったのかもしれません。
 
〈 大島理森副総裁 〉
 
  ・まずこの1年、この場で幹事長として皆さまにお世話になりました。ありがとうございました。
 
  ・この度、谷垣総裁の下で、新しい自民党のスタートを作るという意味で、副総裁をやりなさいというご指名とご下命を頂きました。私は、総裁を補佐し、党運営全体を見渡していく立場にあると思います。
 
  ・この1年間の党員、党友、そして各議員の皆さまのご議論、この1年間の歩みをしっかり踏まえつつ、今後において、まさに参議院選挙で示されたことですが、わが党の力を結集していくことが国民の期待に応えられる基本だということです。
 
  ・そのことをやらせていただくことが、私の使命だと思っています。石原幹事長、小池総務会長、石破政調会長が、谷垣総裁の下で思い切って仕事ができるように、その環境を作り、そのことに全力を尽くして、自民党が協同して、国民のために働く体制を作るのが私の責務だと思って、全力を尽くして、谷垣総裁の下で働かせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
〈 石原伸晃幹事長 〉
 
  ・この度、谷垣総裁のご指名で、大島副総裁の後を受けまして、幹事長をさせていただく石原です。よろしくお願い致します。
 
  ・先程もご挨拶で申し上げさせていただきましたが、私たち自民党の立党の原点を忘れてはいけないと思います。
 
  ・政治は誰のためなのか。政党のためではありません。国民の皆さんのためであります。国家のためであります。そういうものが失われつつある状況で、日本の社会で、一体何が起こっているのかということを強く思います。
 
  ・豊かな時代だと思いますが、この円高不況、円高が進むことによって、輸出企業の収益が落ちる。中小企業が苦しい経営になる。そのために株価が低迷を続ける。それに対して有効な手立てを行っているのでしょうか。
 
  ・一国で円を買い支えることはできません。まさに外交力、経済政策に外交力が伴って、言葉を換えるならば、政治力が伴って初めて、この状態に対応することができる。
 
  ・そういうことが行われていない現状を憂い、私たちは、谷垣総裁の下、若い執行部ではありますが、国家国民のためにに全力全精神を傾注して、一心一途、一人一人が一途になって努力すれば、必ず為し得るという思いで頑張らせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
 
〈 小池百合子総務会長 〉
 
  ・この度、総務会長を拝命しました小池百合子です。党3役初の女性ということで、まさに自民党の多様性、大抜擢を体現する形で、党の最高意思決定機関である総務会の会長を務めさせていただくことになりました。
 
  ・この総務会は、長い歴史があります。総務会において党運営、国会運営、そしてまた各種法案に対しての党としての態度を決めるという会議です。決定までには、自由闊達な意見が行われるわけです。
 
  ・様々な意見を得て、全会一致を旨として、結論を得る。この機関があることによって、国民の負託を得て選ばれて国会にいる私どもの一人一人の議員の代表である総務会の方々の意見をそこで集約する。
 
  ・どこかの政党のように、突然消費税が飛び出したり、突然国民の総意を受けてのガソリン税の暫定税率の廃止の廃止など、そのようなことは総務会を経ることのある自民党とはかなり違ってくる。
 
  ・「総務会は自民党としてのアンカーである」と、先程、田野瀬前総務会長から引き継ぎを受けたところです。今、国民の皆さま方の迅速な要望にも応えられるように、公平、公正かつ円満な総務会の運営を目指して行ってまいりたいと思います。よろしくお願い致します。
 
〈 石破茂政調会長 〉
 
  ・引き続き政務調査会長を拝命しました石破です。引き続きよろしくお願い申し上げます。
 
  ・新しく作った綱領に基づき、いろいろな政策を立案してまいりました。それは今さえ良ければ良いのではないという考え方で、日本さえ良ければ良いのではないという考え方で、作ってまいりました。
 
  ・何が真実であるかということを見極める。そして、それを語る勇気を持ち、わかっていただける真心を持つことが必要なことだと考えています。
 
  ・今までもそのように心掛けてまいりましたが、全員が参加する政策づくりを心掛けたい。そして、丁寧な議論を行いたい。しかし、足して2で割るようなことをするつもりはありません。
 
  ・税制改革にいたしましても、あるいは外交安全保障政策につきましても、あるいは農林水産政策につきましても、こうあるべきだということを打ち出すのが我々の使命であります。
 
  ・もう一度、自民党に任せようと国民の皆さま方に思っていただくために、来る統一地方選挙、総選挙、今度は選挙公約ではなく、政権公約ということになります。
 
  ・その作業をしてまいりましたが、さらに加速して、国民の皆さま方からもう1回自民党に(政権を)預けてみようと思っていただくべく、総裁、副総裁、幹事長、総務会長にご指導を頂きながら、全力を尽くす所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 予定が遅れましたが次回から、謙虚だった党幹部が、政権奪還のため推敲した【 平成22年綱領解説  】の検討をいたします。

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