ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

青山繁晴氏 【ぼくらの国会・第233回】

2021-11-02 19:20:05 | 徒然の記

 私を苦悩、あえてこの言葉を使いますが、苦悩させているのは、氏の動画です。タイトルが、「小室真子さんのご結婚の本質」です。氏の意見を、そのまま転記します。

 ・今回のご結婚の一番の本質は、「一時金を辞退されたこと」「皇室の一員としての一切の儀式をなさらずに、進められたこと」の2点にあります。

 ・皇室の一員である時に、皇室の一員でないような過程を踏み、ご成婚に至られたこと。つまり真子様はご自分の「自由意志」を、「皇室の定め」よりも優越したということです。

 ・今回の件につきましては、国民には何の責任もありません。こうしたことを受容した宮内庁と、私たち立法府の国会議員にあります。

 ・これは、眞子さまの個人的な問題ではありません。今後悠仁親王殿下においても、他の皇族の方々おいても、同じことがありうるということになります。

 ここまでの意見は、私と同じ見方です。皇室を護持すべき宮内庁はもちろんのこと、終始口をつぐんでいた国会議員諸氏を、何度かブログで批判しました。しかし驚いたのは、次の意見でした。

 ・場合によっては、悠仁親王殿下が皇位の継承を望まれないということが、起きる可能性が出て来ました。

 ・御即位される時の悠仁親王殿下の「ご意思」が、今回の例により、「皇室に定められた先例」より、より上にあるとお考えになられるとしたら、あり得ます。

 ・悠仁親王殿下のご即位はまだ先のことですが、上皇陛下が、現代におけるご譲位の先例を作られたので、それを基準に考えれば、今上陛下が80代半ばになられる頃だろうと思われます。

 ・上皇陛下が、「ご自分の自由意志」で、憲法に背いたご譲位をされたことは一切なく、陛下は決して、間違ったことはされません。

 ・自分が疲れたからという理由では、一切ありません。国民の象徴であるご自分が、長寿社会となったため、介護の姿になる前に、今上陛下に譲位を決断されたのです。

 ・これは内閣が認めたことでありますから、陛下について「憲法に背かれた」というのは間違いです。

 青字の部分は、氏の苦しい言い訳としか、私には受け取れません。自民党の議員の限界かと、私が言ったのはこの説明です。あの時上皇陛下は、政府の頭ごしにNHKを使い、ご自分の気持ちを国民に直接伝えられました。どのように言い繕うとしても、上皇陛下のご行為は憲法違反でした。

 「これ以上公務を続ける体力がなくなったので、譲位する。」と陛下は言われ、国民の多くが「お疲れ様でした。」と、感謝しました。なくなった後の葬儀を簡潔にしなくては、家族の負担が大きいとも言われました。代々の天皇のように埋葬せず、簡素にするため火葬にし、御陵も作らないと語られました。

 青山氏の説明に反しますが、あの時の上皇陛下のお言葉は、「国民」でなく、残される「ご自分のご家族」の負担の話でした。

 「真子様がご自分の「自由意志」を、「皇室の定め」よりも優越した。」というのであれば、それを最初にしたのが上皇陛下であると、率直にいう方が筋の通った意見になります。

 話が横道にそれましたので、悠仁親王殿下のご即位の件に戻ります。

 ・譲位の先例から考えますと、悠仁親王が即位されるのは、40才前半の頃になります。127代天皇は、悠仁親王殿下だと思っていた考えが、揺らいだということは否定できません。

 予想もしていない説明ですが、次の意見になりますと、私の考えと多くが一致します。

 ・これは根の深いことで、日本の敗戦時にあります。あの時の日本は、「アメリカの民主主義は、正しい。」と、全面的に無批判に、受け入れました。

 ・上皇陛下は、即位されるまでの間で、アメリカの民主主義教育を受けられました。それまであった皇室の帝王学がなくなり、代わりに民主主義教育を受けられたのは、上皇陛下が最初の方でした。

 ・上皇陛下の「譲位のご決断」は、今後の皇室のためには、素晴らしいものでしたが、しかし、かすかに「自由意志」の気配があります。

 ・眞子内親王が、今回のご結婚で「ご意思(自由意志)」を貫かれたのは、そこに源流があります。

 ・また秋篠宮様が、上皇陛下のご意志を継がれた方であるということについて、私は関係する人物から聞いています。何事もご自分の頭で真剣に考えられ、考えられたことは変えないという強い意志の方です。秋篠宮家の家庭教育では、それが貫かれていると思います。

 敗戦後の上皇陛下に関する、民主主義教育以降の氏の説明は、かって私がブログで取り上げた説明と基調が同じです。違うところは、青山氏が上皇陛下や他の皇室の方々を称賛しながら、説明しているところです。どのように聞いても氏の説明は、上皇陛下と秋篠宮様への痛烈な批判だと、私には聞こえます。

 ・だから秋篠宮様は、お子様たちお二人を学習院でなく、国際キリスト教大学へ決められました。イギリスの王家との比較で考えますと、これは、王家の直系の方が「国際仏教大学」あるいは、「国際イスラム教大学」へ行くことと同じ意味になります。とても考えられない話です。

 ・しかし、おおらかな日本の社会では、何の反対もなされませんでした。真子様は、こうした中で育たれ、ご自分の意志でご結婚の判断をされました。

 敗戦時の皇室を変えたのは、ホイットニー准将が率いる「マルキスト」の米人スタッフでした。日本側の協力者は、まず片山総理大臣で、「11宮家の皇籍離脱」を実行しました。次の協力者は芦田総理で、宮内庁を徹底的に変えました。芦田氏は、昭和天皇のご意志を無視し、田島道治氏を宮内庁長官として送り込み、美智子様を皇太子妃とするための工夫をさせました。

 何度も取り上げたことなので、これ以上は冗長となりますのでやめますが、青山氏が私と異なるトーンで説明するので、頭が混乱します。同じことを言っていても、オブラートで包まなくてならないのが、国会議員なのでしょうか。

 スペースがなくなりましたので、ここで終わりとし、一番肝心の結論部分を、次回といたします。青山氏も苦悩しているのだと思いますが、私も同じです。「苦悩のブログ」に参加し、少し荷物を軽くしてやろうと思われる方は、どうか次回も「ねこ庭」へ足をお運びください。

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青山繁晴氏と篠原常一郎氏について

2021-11-02 00:09:40 | 徒然の記

 最近は、この二人の人物の発信する動画をよく見ます。そして、単純な疑問に囚われています。

 二人は、自民党の参議院議員と、元共産党から愛国者に転じた作家という肩書きです。二人とも自分の動画を持っていて、沢山の視聴者がいます。

 しかし二人には、接点がありません。協力すればと思うのですが、互いが無視しているかのように見えます。

 互いに皇室を守ろうとしていますが、眞子さまのご結婚については、対照的な対応をしています。篠原氏は、KKの母親の年金疑惑その他を厳しく追求し、検察に訴えています。秋篠宮様の不決断を婉曲に批判し、疑惑の母親を持つKK氏が、皇室とつながりを持つことに危機感を抱いています。篠原氏の動画を見ていますと、私の思いと重なる部分が多く、うなづきながら見ています、

 青山氏は、KK氏の母親の刑事訴追は、あり得ないのではないかと言います。氏は真子様、秋篠宮様も、皇室の方々について、立派な方だと説明します。宮内庁長官も、天皇陛下も、上皇陛下も美智子さまも、立派な方々だと褒めます。

 皇室の方々に関する限り、「11宮家の皇籍復帰」を除きますと、氏と私は意見が重なりません。共通しているのは、「KK問題」が、皇室と国民の間に大きな溝を作っているという認識です。自民党の国会議員の限界なのかと、そんな気がします。

 他の問題については、自民党の中の親中派や、憲法改正、尖閣問題など、貴重な報告を有難いと思っています。

 「温故知新」の読書も、中断しています。満州国問題や日中戦争を、詳しく知るほどに、書評が難しくなります。

 青山氏の自民党内での孤軍奮闘に、敬意を表し、応援していながら、相容れない部分の大きさに思考停止状態です。私自身の判断も、揺れて定まらなくなりました。

 「青山氏の意見」、「篠原氏の意見」、『日中戦争の書評』が、揺れています。

 途中経過のご報告です。こういう経験を初めていたします。「自分のブログは、何か意味があるのだろうか ? 」・・疑問はここまでになっています。

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