『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

まとめる力とひっかかる力

2020年07月24日 | 考える日々


人と一緒に本を読んでいると、
読む人の数だけ、読み方が違うことがわかります。
訳する人の数だけ、訳も違いますし。

ある人は、タイトルをつけるのが得意で、
この段落はこういうことが書いてある、と
大胆に要点をまとめるのが得意です。

別の人は、
これはどういう意味? じゃあこれは?と
一つひとつの言葉にひっかかり、
言葉の意味を理解してから、
全体を理解したい、という読み方をされます。

私は、一人ではわかってないところも
わかったつもりでスルーして読んでしまったり、逆に、
「コレはこういうことかな?」と日常に重ねて読むあまり、
1時間で1ページ分も読めなかったりします。

自分とは違う読み方をする人がいるおかげで、
いろんな方面から深めていくことができる。
これって、「みんな違ってみんないい」し、
「違いから学び合える」し、「個性が生かせる」し、
なんて理想的な世界なんだ~~!! と感動します。

これがなぜ可能なのかと言うと、
相手を信頼しているのはもちろん、
同じ志を持っているから、だと思います。
すなわち、「自分を育てたい」そして、
「世の中を深く理解して、願わくば今より良くしていきたい」
という思いです。

社会全体を、愛に満ちた理想の形にすることは難しいけど、
身近なところで自分の所属するグループ
~職場、クラス、サークル、家族、友人関係、何なら二人の間、など~
に、信頼を置くっていうか、愛を注ぐっていうか…うまく言えないけど
その仲間との関係を、光と暖かさで満たされた状態にしていくことは、
誰もができる一番身近な挑戦だと思います。

そこが、愛と自由で満たされた社会の発端になると思えば、
挑戦し甲斐のある課題です。

でも、たぶん競争社会ではやりにくい課題でもあり、
自分でも「ここでこんな事言うのはふさわしくない」と、くじけたので、
最初はプライベートな場所から始める方が、
誰にでもできて、しかも変化を実感できていいと思います。

経済界や政治界が、愛と自由に満ちるのは、
その、遠い遠い先につながっているんだと思います。
何百年後か何千年後かわかんないけど。

外に現れる形はいろいろだろうけど、
そんなグループを作るために必要な自分の内面の活動としては、
「自我は育て、エゴは捨てる」。
そんな感じがスタートかな。


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