ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

意外に見落としがちな、太陽や月などのサインの支配星

2018-06-02 14:26:44 | 日記
たとえばですが、天秤サインに月があり、「甘え上手で人間関係はお手のもの。ソフトな感じで人気も高い人」という解説があったとします。
で、その月は木星と60度や120度などのイージーアスペクトを取り、穏やかで平和主義的な雰囲気が漂っているはず。
でも、そういう性格ではないなと、自身も周囲も感じてしまうケースがあるのです。
その場合は、支配星をチェックしてみましょう。

上記のケースでは、天秤サインの支配星である金星をチェック。
そうすると、金星は土星と合。そして、冥王星とは90度のハードアスペクトを取っていれば、普通の天秤サインにはない性質が、付加されていると考えるのです。
金星と土星の合の特徴として、一般的に「慎重、臆病、人を信じられない、古風な趣味」などがあるので、天秤サインの「人をあまり疑わず、とりあえず相手する」という性質に、「いや、疑ってみよう」という慎重さが加わります。
そして、金星と冥王星との90度の特徴として、たとえば「女性的な感性の断絶、趣味や美的感覚のマニマックさ」などがありますが、そういう性質が入り込んでくると、この月の天秤サインは、女性らしい気持ちを表現するのが苦手だったり、普通に美しいものを美しいと言えなかったりという性格がプラスされるのです。

月のケースで考えましたが、太陽の場合は自発的な人生の方向性に支配星の色合いが加わり、水星ならば言葉や知的能力にそういった性質が加わってくる事になります。
たとえば、本当は安定した真面目な人生を良しとする山羊サインが、その支配星である土星が海王星と合となっているがために、なかなか地に足の着いた生き方にならないなど、変化が生じてくるのです。
天体のサインと、その天体自体のアスペクトも重要ですが、スパイスとして味を効かせているのは、支配星だという場合もあるでしょう。