音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

音楽の役割

2022-03-21 08:01:17 | 音楽療法実践
コロナ禍が三年目に入り、未だ多くの人が自身では気づきにくい緊張が続いています。
心の疲れは知らないうちに溜まっており、じわじわと身体にも影響を与えます。
そんな時こそ音楽の役割があるのではと感じています

*『村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽』
 放送局:TOKYO FM
 放送日時:2022年3月18日 (金) 23:00~23:55
 出演者:村上春樹

 <村上春樹さんからリスナーの皆さんへメッセージ>
 ウクライナで誰も望んでいない戦争が始まってしまいました。
 それで『戦争をやめさせるための音楽』というテーマで今回、
 村上RADIOの特別番組をお送りすることにしました。
 音楽に戦争をやめさせることができるか? たぶん無理ですね。
 でも聴く人に「戦争をやめさせなくちゃ」という気持を起こさせることは、
 きっと音楽にもできるはずです。
 そしてそういう気持ちが集まって、少しずつでも力を持っていくかもしれません。
 そういう音楽を選んでみました。聴いてください。
 オンエアーの全記録はこちらです→https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

*『山下達郎のサンデー・ソングブック』 
 放送局:FM大阪
 放送日時:2022年3月20日(日) 14:00~14:55 
 出演者:山下達郎
 
 始めに前もって録音で収録したことを伝えて、「情勢が日々変わる世情とは関係なく、
 オールディーズソングをお楽しみください」と。
 いつも通り、心が軽くなるポップな音楽は心地良いです。
 音楽家なので、実際にギターを弾いて楽しんだり、音楽作りなどについても
 忌憚なく話されて新鮮です。

Radiko(ラジコ)で一週間以内であれば、いつでも放送を聴くことができます。

YouTubeではフリーでご自身の好きな歌手、歌曲などを聴取することが今は可能です。
さらに、学習時のBGMを始め、眠りへの導入音楽、癒される音楽など多様な音楽が
Playlistとして用意されていますので、お試しで色々と聴いているうちに
ご自身の好きな雰囲気であったり、‘今の自分’に寄り添ってくれる音楽に出会えることも
あるかと思います。

アルト・シューラーが提唱した‘同質の原理’として個人の感情に寄り添う音楽が
音楽療法の臨床で求められます。
常に明るい雰囲気づくりだけではなく、個人や集団で悲しみのひと時にそっと寄り添います。
悲しい気持ちの時は、優しく落ち着いた音楽を聴くと安らぐという原理です。
音楽に自分の気持ちを重ねられると少しずつですが浄化し、癒されていきます。

コロナ禍への気遣いを始め、多くの心疲れが知らず知らずのうちに溜まってきます。
何よりご自身の心の健康を大切にして欲しいと願います。

私個人ではルイ・アームストロング(Louis Armstrong)の
「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」を聴くと、優しくも強い愛を感じます。

ご自身が心地良いと感じられる音楽に出会えますように・・
この記事についてブログを書く
« 「頼れる医療、寄り添う介護... | トップ | 認知症対応型グループホーム... »

音楽療法実践」カテゴリの最新記事