大麦小麦 ビアカフェDAYS

長野県・八ヶ岳のふもとから送る、カフェの気取らない日常

9.11のカナリヤ ~加奈崎芳太郎ライヴ

2010-09-12 22:27:21 | イベント
9月11日。
9年前の、あの事件。忘れることのできないこの日。
ライヴをこの日に、と意図したわけではないけれど。


あの事件を目の当たりにして、加奈崎さんはとっても驚いたそうです。
その6年前、95年に作った曲「タワー」。
『天を突くビルから 崩れ落ちる街・・・』
急速に変わっていく街、大きくなる不安感、揺らぐ良識。
唄にした「予感」が現実になってしまった。恐ろしくなってしまった、と。

道産子の加奈崎さん、その昔の炭鉱掘りの話も。
有毒ガスを、いち早く察知するのはカナリヤ。
連れて行った小鳥が死ぬと、炭鉱夫は引き揚げた、といいます。
みなまだ感じない、かすかな予感や感覚を唄いたい。
「俺はカナリヤでいいかな、と思う。」
衝撃の、言葉でした。そして唄も。
しかも、今年はマイクを通さない、生音ライヴ。
歌声が、ギターが、ハーモニカが、ダイレクトに伝わってきました。

いや、もちろん軽妙な加奈やんトークも絶好調で。
サングラスの下で、あのまるい目がくるくる動くのが見て取れるほど。
たくさん笑わせてもらいましたよ。
おおきな人だな、とあらためて思いました。


ゆうべは、なんと北信や東京からのお客さまも!すごいコトです。
みなさんにとって、どんな夜になったでしょうか。

アンコール2曲を含め、たっぷり2時間アツく唄い、語ってくれた加奈崎さん。
楽しみました。お疲れさまでした!
演奏後の生ビール、いえルービを実にウマそうに飲み干してましたね。
ベースを始めた高校生の女の子にも、やさしくお話されたり。
これもまた、忘れられない9.11。
足を運んでくれたお客さま、企画してくださった木下さん、そしてこむぎ&助っ人T子さん、
ありがとうございました!

                      (M)


コメント (2)
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