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リディアン・クロマティック・コンセプト

2011-07-26 18:42:24 | 日記
以前からカート・ローゼンウィンケルについて思っていたことがあって、
昨日彼のCDを聴いていて思い出した。

彼のサウンドを聴いていると、黒澤(映画)作品を思い出すということである。

黒澤映画で音楽を担当しているのは武満徹氏である。

以前石川セリさんが武満徹さんが作曲したポピュラーソングを集めた
CDを出したことがあり、「ニュース23」かなにかで特集された時に、あまりに
すばらしかったんで早速購入した記憶がある。

へぇ~っ、きれいな曲も書くんだなー…。

いずれにしても武満徹さんは日本の音楽史上で最も偉大で、重要な人だと
私は思っている。

なんとなくカート・ローゼンウィンケルのサウンドが
武満さんと似ているような気がしてならなかった。

武満さんはもう10年くらい前に亡くなられているし、
まさかカート・ローゼンウィンケルと親交があったとは絶対に思えない。

してみると、私の気のせいかなと自分の思考をスルーしようとしていたとき、
ピンときた!

武満徹さんは日本で唯一ジョージ・ラッセルの「リディアン・クロマティック・
コンセプト」を理解し、美しい作品へと昇華させた人だといわれていたことを
思い出した。



『リディアン・クロマティック・コンセプト』(ジョージ・ラッセル)

この本を私は10年くらい前に買った。
かなりの勇気が必要だった。なにしろ高価である(13,000円だぞ!)。しかも
内容がさっぱりわからん(笑)。
でもいつか解読できる日がくる。その日のための投資だ、と自分に言い聞かせて
買った。

実は未だに内容を理解していない、ってか全然読もうともしていない。

「西洋音楽からではなく、ジャズに内在する法則から作りあげられた最初の
理論書である。このコンセプトはマイルス・デイビスやジョン・コルトレーンが
モーダリティーへの道を切り開いて行く上で重要な役割を果たした。」
(ヨアキム・ベーレント)

マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンがこの理論を自分のものにしていたか
どうかは、はなはだ疑問であるが、まあ私自身、この理論がどういうものであるか
すら把握していないだけに、「なんもいえねぇ!」(北島風にいってみた。昨日
世界水泳やってたんで…)。

いずれにしてもカート・ローゼンウィンケルと武満徹さんの類似性がどんな
ところにあるのか、それを考える意味でもこの本に興味が出てきたことは
事実である。

ただしこの類似点が、単に私のうけた印象、思い込み、勘違いである可能性は
とてつもなく大きい(笑)。


大丈夫だよ、日本!!
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