脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

スポーツでは英語は不可欠だ

2018-05-29 | Weblog

かなり前の話だが、海外生活が長く、趣味ではあるがボクシングを外国でやっていた人と、ある会員がマスボクシングをしたのだが、そのマスはたいへん興味深い結果であった。その会員は、もうキャリアも積んで大会などでも優勝しているベテランである。がそれにたいして外国ではやってきているもののその彼はさほどキャリアはなく、1年ぐらいのキャリアで普通だったらその彼が胸を借りるような感じでマスはおこなわれるはずである。
しかし他国でボクシングをしていた人は、日本人から見てえっと思わされるようなボクシングをしてくるので、意外にも、その彼の今までにない動きにとまどい、あまりいいかたちでマスをおえることができなかったのであるが、これには正直あらためて驚かされた。
たぶん次やればそのキャリアを積んだ人間が余裕で彼をいなすであろうが、しかしこれが勝負であったらどうだろうか、勝負は一回きりである。よくオリンピックなどで日本人はプレッシャーに弱いと言われているが、しかしそれは精神力がよわいというだけだろうか?おそらく私が思うに、いろいろな相手に対応できないと言う、ディスアドヴァンテージを、その経験不足と型にはめるスタイルから持っているのではないかと思うのだが、こう言ったことは英語が話せない、外の世界に向かっていけないと言うことに深く関係しているのではないだろうか?

もうだいぶ昔の話であるがHIのUHのチーム(寄せ集めのチーム)と、日本の大学日本一の選手たちが試合をすることになり、当然その話しは友人から私の耳に入った。HIと言えば人口は100万ぐらいで、大阪と同じぐらいの人口である。それに対して日本一になった大学であるから、勝負は目に見えている。
たぶん当たり前に考えたら大学側が圧勝、ハワイ大学側のチームなんてと思うかもしれないが、しかし結果は10対2ぐらいの大差で負けてしまったのだが、普通に考えたらこんな負け方はしないだろう。その後関係者から、あれはLAのチームをよんだとかいうことを聞いたが、しかしたぶんそんなことはない、あのメンバーのほとんどが当時私の知っているメンバーである。
これは日本人のボクシングが型にはまり、異文化に対して適応能力がひくいということを物語っている。おそらく自国で行い、今度手合わせをすれば。こんな負け方はしないだろうし、ひょっとしたら次は10対2ということも十分にありうる、しかし勝負は一回きりで、この勝負に勝たなければ意味がないのだ。
たぶん多くの人たちは外国の選手が、どんなボクシングをするかということを知らない。
うちに来た新しい会員がいい例で、さらにそれだけではない、もっと変則的なアスリートもいるのだが、その変則もわざとそうしているのではなく、身体的な特徴から自然にそういうスタイルになるから、かなりやっかいであるが、こういうはじめて経験するボクシングには自分たちが型にはまりすぎているので、対応できない、だから格下の相手にまけてしまうのだ。

私が思うに日本人ほど練習を真面目にする民族はない。
HIの人間にクラブでやっているような、あんな練習を強いればみんなにげだしてしまう。しかし日本人はどんなきつい練習であっても、みんながそれを行おうと努力するのだが、私から見れば信じられないことであり、これが日本人の強さではないかと思っている。
私がそのチームにいた時、試合前コーチが体力をつけるために、朝山道を走ろうと言うことを提案した。日曜以外1か月ずっと山と言うか丘をはしるのであるが、しかしなんと朝起きて初日に練習に来たのは3人で、たぶんこういうことは日本だったら考えられない、逆に考えれば日本人はそれだけ勤勉で我慢強いのだ。
しかしこと外国に目を向けると未だ鎖国状態である。海外留学組などいないし、英語を話せる人間もあまり聞いたことがない。おまけに語学に疎い集団ほど、家父長的で、あにきやおやじという役割のある封建的で、意外とそういう軍団は多く存在するのではないかと思う。
昔元が日本に襲来してきた時に、日本人は「やあやあ我こそは」と名のってから戦うやり方で戦い、その間に攻撃されて面喰ったというが、まさに伝統とか言って、自分たちのオウンスタイルをつらぬき、型にはめるのは、それと同じことで、英語などをおぼえて海外に目を向けなくては、まさにそれはスポーツ界の鎖国である。

今スポーツには英語が絶対必要だ。話せなくてもそれを知ろうとする努力がなければいけない。
もっと言葉を学び情報を取り入れなくては、ほかの国と差がつくのが目に見えている。
何も知らない経験したことがない相手を目の前にして、自分を信じろとか自分のボクシングをしろというだけではおそまつだ。言葉をおぼえて相手の文化を深く知り、情報をつかむことが最優先であると考えている。

うちは競技レベルにこだわっていないし、ボクシングを競技する目的が違うので目立たないが、しかしうちのクラブのコミュニティの在り方は日本人の考えている在り方ではない。そのことに関してはこのブログを見たら理解できるであろうと思うし、さらにもっともっとコミュニティの質をよくして一般の社会人や女性が入ってきやすくしたいと思っている。


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