奥様は海外添乗員

沖縄に移住した海外添乗員、留守を守る隊長(フレンチブルドッグ)と留守番隊のつれづれ日記。海外&沖縄から新鮮な情報を発信!

もうひとつの顔@ドブロブニク

2017-09-02 | 添乗後記


ドブロブニクの美しい姿を望めるスルジ山。恐らくほとんどの観光客はそんなパノラマを楽しんだその足ですぐにまた旧市街へと戻ってしまうことでしょう。でも・・・



せっかくここまで上って来たのなら、ぜひ足をのばしてみてほしい展望台の右手に残る要塞跡。ナポレオン統治時代に作られた帝国要塞と呼ばれる建物は現在、ユーゴスラビア内戦の歴史を語る戦争博物館となっています。



1991年から4年間も続いた、いわゆるクロアチア紛争。ユーゴスラビアからの独立を決め、すでに世界遺産に登録された美しい街を守るために非武装化が取られていたにもかかわらず、この街は破壊的な攻撃を受けました。その際の様子が紹介されているんです。



せっかくの楽しい旅で負の遺産は見たくない。そんな思いもあるかも知れませんが、これも史実。たった二十数年前の愚かな戦争を起こしたのも人間なら、崩れ落ちた街をここまでに(元あった通りに)再建したのもまた人間。そんな思いで街を眺めると感慨深いものがあります。ちなみにこの山へ上るケーブルカーも内戦の折に破壊され、現在のものは2010年にようやく再建されたものです。



今回の旅を数日間一緒に過ごしたクロアチア人ドライバー。日本語がわかるはずありませんが、私が話す「ユーゴスラビア」とか「セルビア」といったフレーズに、この国の歴史を語っていると理解したんでしょう。ドブロブニクへ向かう山間を走りながら「今走ってるこの辺りも戦場だったんだよ」とつぶやいた言葉が印象的でした。


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