ブログ的なネタとしては今更かもしれないけれども、二日の日に放送された十時間ドラマを今日、ビデオで一気に観ました。
司馬遼太郎さん原作の「国盗り物語」です。
これは、もう何回となく原作を読み返していて、ストーリーもほぼ完璧に憶えているのだけれども、ビデオに撮っておいたものを観ました。
話は、斉藤道三と織田信長、そして明智光秀の、天下獲りです。
結局、この三人は志半ばで死んでいくのだけれども、とてもスケールの大きなストーリーで、個人的にとても好きです。
そして今回のドラマは、原作にかなり忠実に作ってあって、とても見応えがあり面白かったです。
伊藤英明さんの信長は正直、キャストを見たときは「ヤバいんじゃないの?」と思ったけれども、実際に観たら結構雰囲気があって決まっていました。
でも、なんといってもこのドラマは北大路欣也さん演じる斉藤道三に尽きます。
とくに晩年の道三は、最高でした。
演技はもちろんだけれども、ビジュアル、そして人間が醸し出す空気感が、完全に「道三」でした。
(といっても、実際の道三になんか逢ったことはありませんが)
また、このストーリーの陰の主役ともいえる明智光秀を演じた渡部篤郎さんも、素晴らしかったです。
ぼくは個人的に明智光秀という人は嫌いではないのだけれども、この人はあくまでも参謀として優れているのであって、やはり天下人の器ではないような気がします。
生真面目すぎるというか…どこか型破りなところがないと天下は獲れないと思うし、いくら頭が良くても、理屈を超越したカリスマ性を備えていないと、一番にはなれません。
そういう意味で、この人は最高の二番手という感じがします。
もっとも、この人の不運というか悲劇は、わざわざいうまでもないことだけれども、やはり信長に仕えたことではないか、と。
これが、道三が順風満帆で、ずっとその下で能力を発揮できていれば、信長と家康のような関係を、光秀も信長と築くことが出来、歴史は全く違ったものになったような気がします。
ただ、本能寺の変というのは、この国の歴史の中でもっとも重要なターニングポイントのひとつだとは思うけれども、もしもあのまま光秀が信長の下でじっと耐え、やがて無事に信長が天下を平定し、織田家の時代となったとしても、信長が亡くなれば、跡取りがパッとしないので、家臣団の間に分裂が生じ、結局は秀吉が天下を取るか、秀吉をスキップして家康がすべてを掻っ攫っていくかして、ふと気付けば江戸幕府が始まっているような気はします。
しかし、信長モノのドラマを観ると、いつも光秀が本能寺に攻め込もうと決意して軍を進めていく場面で、歴史が変わるはずもないのに、「光秀、早まるな。気持は分かるが、思いとどまってくれ。おまえ、誤解してるから」と思ってしまいます。
司馬遼太郎さん原作の「国盗り物語」です。
これは、もう何回となく原作を読み返していて、ストーリーもほぼ完璧に憶えているのだけれども、ビデオに撮っておいたものを観ました。
話は、斉藤道三と織田信長、そして明智光秀の、天下獲りです。
結局、この三人は志半ばで死んでいくのだけれども、とてもスケールの大きなストーリーで、個人的にとても好きです。
そして今回のドラマは、原作にかなり忠実に作ってあって、とても見応えがあり面白かったです。
伊藤英明さんの信長は正直、キャストを見たときは「ヤバいんじゃないの?」と思ったけれども、実際に観たら結構雰囲気があって決まっていました。
でも、なんといってもこのドラマは北大路欣也さん演じる斉藤道三に尽きます。
とくに晩年の道三は、最高でした。
演技はもちろんだけれども、ビジュアル、そして人間が醸し出す空気感が、完全に「道三」でした。
(といっても、実際の道三になんか逢ったことはありませんが)
また、このストーリーの陰の主役ともいえる明智光秀を演じた渡部篤郎さんも、素晴らしかったです。
ぼくは個人的に明智光秀という人は嫌いではないのだけれども、この人はあくまでも参謀として優れているのであって、やはり天下人の器ではないような気がします。
生真面目すぎるというか…どこか型破りなところがないと天下は獲れないと思うし、いくら頭が良くても、理屈を超越したカリスマ性を備えていないと、一番にはなれません。
そういう意味で、この人は最高の二番手という感じがします。
もっとも、この人の不運というか悲劇は、わざわざいうまでもないことだけれども、やはり信長に仕えたことではないか、と。
これが、道三が順風満帆で、ずっとその下で能力を発揮できていれば、信長と家康のような関係を、光秀も信長と築くことが出来、歴史は全く違ったものになったような気がします。
ただ、本能寺の変というのは、この国の歴史の中でもっとも重要なターニングポイントのひとつだとは思うけれども、もしもあのまま光秀が信長の下でじっと耐え、やがて無事に信長が天下を平定し、織田家の時代となったとしても、信長が亡くなれば、跡取りがパッとしないので、家臣団の間に分裂が生じ、結局は秀吉が天下を取るか、秀吉をスキップして家康がすべてを掻っ攫っていくかして、ふと気付けば江戸幕府が始まっているような気はします。
しかし、信長モノのドラマを観ると、いつも光秀が本能寺に攻め込もうと決意して軍を進めていく場面で、歴史が変わるはずもないのに、「光秀、早まるな。気持は分かるが、思いとどまってくれ。おまえ、誤解してるから」と思ってしまいます。