小樽いまむかし散策

坂の街、港町・・・さまざまな表情を見せるその日常といにしえの姿

「悪い景観100景」小樽Ver.

2006年05月29日 | 「悪い景観100景」小樽Ver.
最初にお断りしておきますが今回はきわめて毒気の多い発言となり、不快に思われる方もいらっしゃるかと思われます。
どうぞご了承願いますm(__)m

「悪い景観100景」選定 「風格なし」「看板洪水」 (朝日新聞) - goo ニュース

「美しい景観を創る会」なる団体があったとは初めて知りました。
本家ページは現在アクセスできない状態ですが、浅見雅之氏のページからうかがうことができます。
悪い景観100景を考え直す(1)
悪い景観100景を考え直す(2)
小樽にも極めて似通った景観が複数。
ただ肯定的コメントはなかなか私のセンスでは難しいですが・・・(^^;)
そもそもこのどこが悪い景観なの?と思えるものもありますし。

さて、私めイチオシの小樽の「悪い景観」はこれ。
既に有名スポットと化しており、皆様もご存知かと思われますが『出抜小路』です。

これ、かつてここにあった火の見櫓を復元したものと言えば信じてしまう人もいるでしょう。
実はさにあらず。この場所にあったのは「旧銀行集会所」
(手持ちの古絵葉書にも適当な写真がありません。ゴメンナサイm(__)m)
この周囲の石造倉庫や木造建築なども全くの贋物です。
ここはかつて北のウォール街と呼ばれていた経済の中心地。
この場所にこんな小規模な、形態もまちまちな倉庫が並んでいたはずはありません。
まるで歴史の捏造。先人に対する冒涜と言っても過言ではないでしょう。

火の見櫓はそのまま展望台となっています。
以前は隣に立体駐車場があり、眺望を遮っていたのですが撤去され、眺望が開けたかと思いきやそれもつかの間、今度は「洋服の青山」が移転して来て全く無粋な建物が隣に建ってしまいました。
この一貫性のなさたるや如何に・・・・

ただ、旧銀行協会の建物が利用できたのかと考えると甚だ疑問なのも確か。
段差も大きく開口部も狭く、商業施設としては明らかに不適当な建物でした。
如何に使われようと本来の目的とかけ離れた利用法であることは明確であり、大幅な改造を要したことは明白。
それに伴う投資の大きさと回収の可能性はその斜向いの建物が示しています。
それを思うと結果は同じだったのかあるいはもっと悪いことになったのかもしれません。

古びた建物が現代の店舗として蘇る。
それは決して否定しませんし、否定する理由もありません。
そのために大きく改造された建物も決して少なくはなく、本来の風格や美しさを損ねている事例も見受けられます。
追って検証して行きたいものです。


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2 コメント

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気になる気になる・・ (CANA)
2006-05-30 12:26:50
景観はNGだけど、写真はとっても画質が良くて綺麗ですね~☆ それにノースさんのブログは丁寧で文章もさすがです!!



写真右端のは・・馬車ですか?なんかとっても危ないところにお馬さんが・・('o'=)
アクセス3倍に (管理人)
2006-05-30 23:25:22
どういうわけか昨日のアクセス数いつもの3倍にも膨れ上がってました。

一体何があったのでしょう???



最近CANAさんを見習って(?)ようやく更新し始めましたが一寸文章硬いかな?と思えるところ。

でもこれ以上崩すとキャラまで崩れてしまいます(^^;)



画像はデジタル一眼レフで撮ってます。

レンズのせいかやはり発色が違いますね。



そう、右端は馬車です。

渡ってるところ狙ったのですが車の陰になって見えず、途切れた頃には既に渡りきった後でした(^^;)