ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

11月7日、543回目の「火曜日行動」です。

2023-11-07 16:43:28 | 火曜日


543回目の「火曜日行動」、今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんとニョニョです。



長崎さんの第一声始まりました。



長崎さん

 府庁でお勤めの皆様、御通行中の皆様こんにちは。11月というのに汗ばむような天気が続いています。またもう少ししたら寒波がやってくるようです。気候の変動が激しいときですけど、皆様お体に気をつけていただきたいと思います。今日も朝鮮学校に学ぶ子どもたちの夢と希望を大人たちが奪わない、その思いで火曜日行動をスタートします。今日は543回目です。

 いつも集まってくださる皆さん、ありがとうございます。いつも私たちを勇気付けてくれる、火曜日バンドの皆さん、毎週いろんな音楽でこの場を盛り上げてくださいます。朝鮮学校の子どもたちの夢と希望を奪わないということは、私たち自身が持っている、人間の夢と希望を持つこと、そして人間としての誇りを持つということは、楽しく生きること、そんな思いをこめて今日も火曜日行動始めて行きます。

 この9,10、11月、学校のいろいろな催しが続きました。先日29日には、生野区の大阪朝鮮初級学校での秋祭り、バザーが行われて、たくさんの方々が参加されました。子どもたちの公演、オモニたちの歌、そしていろいろなブースがあって、私も毎年恒例になっている紅玉で作ったジャムとケーキも、好評ですぐに売り切れてしまいました。ありがとうございました。

 先日嬉しかったのは、朝鮮学校のバザーに、もともとは東京で働いておられて、今は近畿にこられている、自衛隊で働いておられる方が、朝鮮学校の子どもたちの支援をしたいということで、東京でもかかわり、子どもたちの笑顔のためにと活動されている方が大阪のバザーにもこられました。本当に楽しんでいろいろな方と交流し、オモニ会長がお持ち帰りのプレゼントを差し上げたところ、給食のためのお米を、今日、送ってきてくださいました。こうやっていろんな人の支援の輪が広がっていくのだなと。

 その方は自衛隊で働いておられるのですが、自分にとって愛するものを守るということ、それは朝鮮学校に学ぶ子どもたちの笑顔と夢を守るということも、自分にとってこの日本で一緒に暮らしていく人たちを守ることだとおっしゃいました。私は本当の意味で、自分の国を愛するということは、一緒に暮らしている人たちを愛すること、そして一緒に暮らしている人たちが、ほんとに笑顔で暮らしているのかどうか、一緒に暮らしている人たちが悩んだり苦しんだり、生き辛さを抱えているのを黙ってみていることではなくて、一緒に生きていけるように歩んでいくこと、それが本当の意味で国を愛すること。そして愛国心という言葉をよく使いますが、そこに狭いナショナリズムや自分のためだけ、そして日本の国だけが優れているというような狭いナショナリズムが本来は入らないものではないかなと改めて思いました。

 朝鮮学校がある意味でいろんな人たちを引き付けて、魅力のある場所であるのはなぜなのか。マスコミで流されている、イメージを貼り付けて、ひとつの考えに凝り固まって、そして敷居が高くて、誰がどんなことやっているかよくわからない、そんな朝鮮学校のイメージを流し続けていますけど、なぜ朝鮮学校と出会った人たちが、朝鮮学校の子どもたちの魅力、朝鮮学校に集っている人たちと出会う中で、人間ていいものだな、人間て捨てたものじゃないなという思いを、なぜ持つのかということを、知っていただきたい、そして出会ってほしいと思っています。

 ここに集まっているメンバーの方々、いろんな思いをもって参加しておられます。幼いときから朝鮮学校に通い、お子さんを朝鮮学校に送ってきた関係者の方々、日本人として朝鮮学校に出会い、朝鮮学校の魅力を伝えることが、日本人にとって、日本人がしてきた歴史と向き合い、本当の意味で日本が民主主義を持った国として歩む力になるのだ。さまざまな思いを持って参加しています。

 この火曜日行動は、多様性を認め合う、違いを認め合う、そんな場だと思っています。初めて参加された方でも、自由に発言して、参加した人がこの場所は自分にとっても良い居場所なんだな。朝鮮学校の子どもたちにとって、ハッキョは自分の居場所なんだなと感じていただく場として。この火曜日行動が、一日も早く、大阪の差別、日本の差別を変えていくために、皆さんの力になっていただきたいと思います。


参加者の皆さん❗



火曜日バンドは不滅です。



奈良から来られた古川さんのアピールです。

古川さん

 先日、北大阪朝鮮初級学校の公開授業に行ってきました。子どもたちが本当に真剣に授業に参加していました。感じたことはほんとに真剣に学んでいる、民族の名前で、ウリマルを使って、屈託なくすごしていました。

 しかし校門を一歩出たら、朝鮮帰れだの、ミサイル撃ってる学校だの、差別と憎悪にさらされて、あの子らは生きなければなりません。学校出たら、いつ差別に会うか、いつ侮蔑されるか、いつどんなひどいことにあうか、そういうことを心配しながら、壁を作って生きていかなければならないのです。

 本当の名前を名乗っていいのか、そのことでさえ悩まなければいけない日が続きます。3年ほど前、あるデモに参加して「コリアン差別反対」を訴えたら、ある在日朝鮮人オモニから、「あなたのような方がいて安心しました」と言われました。わざわざそんなことを言わせてるこの社会は何なのでしょうか。普段は安心できない、不安を感じて生きているということ、すなわち在日朝鮮人差別に不安を感じているということです。こんな社会が民主主義社会といえるのでしょうか。

 そういう差別を作っているのは、私自身、日本人の問題なのです。どうか皆さん私たち日本人の問題として朝鮮学校の問題を考えてくださるようお願いします。




ヨシナリさんもマイクを持たれました。

ヨシナリさん

 金曜日、北大阪朝鮮初級学校を訪問しまして、公開授業を見てきました。子どもたち、生き生きとして、まっすぐ前を見て授業を受けている姿、すごく気持ちがよかったです。掲示物を見ていたら、ウリマルでオンマ・アッパ(お父さん、おかあさん)から始まっている、遠足へ行ったよ、楽しい経験をしたよ、と書かれていて、ほほえましく見ていました。

 朝鮮の言葉を使って学習する姿勢が、アイデンティティーを大切にして、生きているんだなと感じました。日本の社会で、みんなで多様性を認め合う、そういう社会になっていったらいいと思います。

 また南大阪朝鮮初級学校の公開授業、交流会も参加しました。新校舎ですばらしい学校の姿も見ました。人数が少し少なく3年生は1名だけになっていました。総会で先生がおっしゃるには、韓国・朝鮮にルーツを持つ人数が減ってしまうと、また学校が減ってしまう、補助金もないままで、存続が危ぶまれる、そういう危機感も話されました。

 これから日本人と朝鮮・韓国にルーツを持つ子どもたち、そして家庭どうしの交流も必要なのではないかなと思いました。またこういう交流会があれば、近所の日本人の皆さんにたくさん来て、見てほしいなと思いました。

くぬ

平石さんもマイクを持たれました。

平石さん

 南大阪朝鮮初級学校のカウルマダンに行ってきました。そこのシンポジウムで、年間2億1千万円の補助金がなくなっていると聞きました。これはほんとにすごいことです。先生の給料も払えない、学校の設備も買えない、子どもたちにもいろんなことができない、ほんとにひどいことをやっている。改めて怒りを感じました。

 交流会では、日本人も5・6組、歌を歌ったり、子どもたちの歌・踊り、ああいうの日本の学校では見れないです。一生懸命演技している姿は心温まる、ほんとにいいですね。食べ物もおいしい。

 本当に学校は残していかなければいけないと、8校が4校になったけど、さまざまな形で学校を残していく、これが日本人にとっても、多様性、さまざまなことを学ぶ場になっていると思います。私も20年30年付き合ってきましたが、様々なこと学ばせてもらいましたし、これからも続けていきたいと思います。いろんな方を誘って、朝鮮学校の取り組みに行ったら、あれは行かなければわからない。これからも共にがんばっていきましょう。



参加者の皆さん❗



女性同盟の申さんのアピールと全員でのシュプレヒコールと合唱「声よ集まれ 歌となれ」❗

オモニ

 南大阪朝鮮初級学校に行ってきました。私は売店のほうで、オモニたちとたくさんおいしいものを作って売って、活気のあるバザーの中で、たくさんの日本の人たちと交流し、一緒に楽しんで、朝鮮学校について、知らなかったことを感じ、知っていたけどまた新たな発見がある、楽しい時間でした。

 その時に、大阪朝鮮高級学校のラグビー部が大阪府決勝進出に決まったという吉報も入ってきました。すごいと思う反面いつもここで矛盾を感じるのです。高校無償化からは除外され、大阪府・大阪市からの助成金も除外され、なのに大阪府の代表としてラグビー部は進出するという。その矛盾の中で、府知事に言いたいのですが、大阪から変えてみませんか。

 政府が高校無償化除外するなら、大阪府から高校無償化を適用させませんか。そして補助金も復活させませんか。こういう矛盾を変えてこそ、大阪府の首長だと思います。まずはお互いを認め合い、尊重して、ほんとに豊かな子どもたちの未来のために、一歩も、二歩も、三歩も前進していってくださることを願うとともに実行していただきたいと思います。その思いをこめて歌を歌います。

歌「声よ集まれ 歌となれ」

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな
・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




大村さんのアビールと最後の歌は「勝利のその日まで」❗❗

大村さん

 今日で11年と8ヶ月たちました。事態は変わらないけど私たちは決してあきらめない。そんな思いを子どもたちの姿を見て思いました。

 私も3日には北大阪朝鮮初級学校の公開授業、秋祭り、支える会の総会がありました。公開授業では、たくさんの保護者や日本人の支援者が見ていました。子どもたちは3校が一緒になったので、人数が増えて活発に学習をしていました。

 一方南大阪朝鮮初級学校は、子どもたちが減少しています。1・2年、3・4年、5・6年が一緒になって学習するような取り組みも行われている。そして補助金の不支給で、学校が財政難に陥っている。でもどちらの学校でも、保護者の皆さんが、力を合わせて、自分たちで学校の運営資金を稼いで、売上金を学校の子どもたちの運営資金に回していく、涙ぐましい努力で、朝鮮学校が維持・存立されているということ、私たち日本人は黙っているわけにはいきません。

 吉村知事、万博でそんなにいっぱいお金を使おうというんじゃなくて、たったその一部ですよ。一部を朝鮮学校に。朝鮮学校見てください。朝鮮学校の子どもたちもみんな大阪府民ですよ。その大阪府の中でしっかりがんばろうとしている子どもたち、そしてその子どもたちが成長していく、そういう中で私たちが納めている税金、朝鮮人の方々も納めている税金をどうかそちらの方に回してください。そういう思いで歌を歌います。

歌「勝利のその日まで」





駐輪場の申し送りです。



来週も頑張ります。

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