今年も猫ワクチン接種の季節がやってきました。
クロは今は完全な「家猫」だけど、つい2年ほど前までは
外を自由に散歩したりしてたので、ワクチン接種は
その時からの名残り。
ところで。昨日もちょっと書いたけれど、クロはこのワクチン
接種の日だけに見せる、もうひとつの顔があるんですよ
それは4年めの冬、3回目のワクチン接種の時からでした。
ここからは、その当時の思い出とともに書いていこうと思います。
朝 8時半。
前日夜からクロの見えないところで「猫キャリーバッグ」の準備。
「明日、病院に連れて行く」とクロにバレたら、朝こっそり隠れて
しまうからだ。前年がそうだった。
しかし、いざ出発前にダッコしてキャリーバッグに入れよう
としても、両手両足をピーンと伸ばして、中に入れられるまいと
クロ必死!そして、鳴く、鳴く!
「。゜(>д<)゜。いーやーやー!」(ジタバタ)
「どこに連れて行こうってゆーのさー!?」(ジタバタ)
「どこも痛くもないし、しんどくもないぞー!?」(ジタバタジタバタ)
「さっきまでの愛情は嘘やったんかー!?」
(「 ゜Д゜)「 シャー(飼い主、流血)
その暴れっぷりは、「歯医者に連れて行く前の子ども」を
想像してもらえると、わかりやすい。
もはや、仰向けになってギャン泣き状態。
ま。それでも容赦なく、両手両足をきゅっと持って
捕獲。チクっとするだけだからがんばろうね。
病院に行くまでの車中も、ずーっと「威嚇声」で鳴くクロ。
ところが動物病院に着いた途端、ピタッと鳴きやんでくれた。
待合室には何匹も「患犬」や「患猫」がいて
どんどん目の前を通っていくし、診察室からは「断末魔の叫び」
のような子犬の鳴き声が絶えず聞こえてくる。
相当緊張したのか、前年のワクチンを思い出したのか・・・?
キャリーの中でピクリとも動かない。
「はい、KOZOHさ~ん。お入りくださ~い」
いよいよ順番が来た!
キャリーの中で(きっと)ぷるぷる震えているに違いない(*´艸`)
犬猫の老化は人間の7倍速と言ったって、生まれてからまだ
11年しか経ってないのだ。
さクロ、おちゅうしゃだよ~(パカッ)キャリーを開けると・・・
スッ とクロがすました顔で診察台に出てきた。
そして獣医さんにオシリを向けて、
「よろしくお願いいたします」という態度。
獣医さん、助手さんたちから賞賛の嵐!!
「わ~クロちゃん、お利口だね~」
「こんな大人しい猫ちゃんいないですよ~」
「賢いね~」
触診も難なく受け、背中への注射の時は診察台の横に
立っている私に寄って来て、手のひらの「中」に顔をうずめて
(これがまた助手さんたちから「カワイ~」と大ウケ)
「チクッ」とした時も「ウッ」と小さくうめいただけ。
そして「はい、終わりました」という獣医さんの声を聞くなり
しゅっと背中を伸ばし、三つ指揃え立ち。
「先生、ありがとうございました。では、アッシはこれで・・・」
一礼して(そう見える親ばか)、あのキャリーの中に
スイっと入って、鎮座。
は?なにこれ。
流血までして連れてきた、今朝のバトルは、なんだったんだ。
こ、これがホントの「猫を被る」・・・ってか
早く帰るための処世術???
帰ったら「さっき痛かった!僕、頑張った!イイコやった!
缶詰食べたい!(「´゜ω゜)「出せ出せ出せ」
すっぺり缶詰を食べて、機嫌が直って
伸びきって寝るクロ。
・・・私が伸びたいわい
(´w`)ま、いっか。お疲れ様