■門前薬局KOZOH■

管理人は某クリニック門前薬局の事務15年め。
『門前の小僧』のしったかぶり日記です。2009年登録販売者資格取得。

猫をかぶる

2008-12-05 | ク ロ

今年も猫ワクチン接種の季節がやってきました。
クロは今は完全な「家猫」だけど、つい2年ほど前までは
外を自由に散歩したりしてたので、ワクチン接種は
その時からの名残り。

ところで。昨日もちょっと書いたけれど、クロはこのワクチン

接種の日だけに見せる、もうひとつの顔があるんですよ

それは4年めの冬、3回目のワクチン接種の時からでした。

ここからは、その当時の思い出とともに書いていこうと思います。

朝 8時半。

前日夜からクロの見えないところで「猫キャリーバッグ」の準備。
「明日、病院に連れて行く」とクロにバレたら、朝こっそり隠れて
しまうからだ。前年がそうだった。

しかし、いざ出発前にダッコしてキャリーバッグに入れよう
としても、両手両足をピーンと伸ばして、中に入れられるまいと
クロ必死!そして、鳴く、鳴く!

「。゜(>д<)゜。いーやーやー!」(ジタバタ)
「どこに連れて行こうってゆーのさー!?」(ジタバタ)
「どこも痛くもないし、しんどくもないぞー!?」(ジタバタジタバタ)

「さっきまでの愛情は嘘やったんかー!?」
  
(「 ゜Д゜)「 シャー(飼い主、流血)

その暴れっぷりは、「歯医者に連れて行く前の子ども」を
想像してもらえると、わかりやすい。
もはや、仰向けになってギャン泣き状態。

ま。それでも容赦なく、両手両足をきゅっと持って

 捕獲。チクっとするだけだからがんばろうね。

病院に行くまでの車中も、ずーっと「威嚇声」で鳴くクロ。

ところが動物病院に着いた途端、ピタッと鳴きやんでくれた。
待合室には何匹も「患犬」や「患猫」がいて
どんどん目の前を通っていくし、診察室からは「断末魔の叫び」
のような子犬の鳴き声が絶えず聞こえてくる。
相当緊張したのか、前年のワクチンを思い出したのか・・・?
キャリーの中でピクリとも動かない。

「はい、KOZOHさ~ん。お入りくださ~い

いよいよ順番が来た!

キャリーの中で(きっと)ぷるぷる震えているに違いない(*´艸`)
犬猫の老化は人間の7倍速と言ったって、生まれてからまだ
11年しか経ってないのだ。

クロ、おちゅうしゃだよ~(パカッ)キャリーを開けると・・・

スッ とクロがすました顔で診察台に出てきた。
そして獣医さんにオシリを向けて、
「よろしくお願いいたします」という態度。

獣医さん、助手さんたちから賞賛の嵐!!

「わ~クロちゃん、お利口だね~
「こんな大人しい猫ちゃんいないですよ~
「賢いね~

触診も難なく受け、背中への注射の時は診察台の横に
立っている私に寄って来て、手のひらの「中」に顔をうずめて
(これがまた助手さんたちから「カワイ~」と大ウケ)
「チクッ」とした時も「ウッ」と小さくうめいただけ。

そして「はい、終わりました」という獣医さんの声を聞くなり
しゅっと背中を伸ばし、三つ指揃え立ち。

「先生、ありがとうございました。では、アッシはこれで・・・」

一礼して(そう見える親ばか)、あのキャリーの中に

 スイっと入って、鎮座。

 は?なにこれ。

流血までして連れてきた、今朝のバトルは、なんだったんだ。

こ、これがホントの「猫を被る」・・・ってか
早く帰るための処世術???

帰ったら「さっき痛かった!僕、頑張った!イイコやった!

缶詰食べたい!(「´゜ω゜)「出せ出せ出せ」

すっぺり缶詰を食べて、機嫌が直って
 
 伸びきって寝るクロ。

・・・私が伸びたいわい

(´w`)ま、いっか。お疲れ様