日々の気づき

こんにちは!
オフィスダックス代表の奥野です。
気ままに税金、会計、経営のことなどを書いていきたいと思います。

法人加入の生命保険について

2012年08月25日 | 日記
法人で加入するがん保険が法人税通達で

ハーフタックス化されたことで、節税商品

としてのがん保険は魅力が無くなったといわれて

います。

保険は保障と安心を買うものだという意識が強い私と

しては保険で節税というのは、第2次的な機能であると

考えています。

とはいえ、保障も節税も欲しくなるのが人情。


月刊税理という税務雑誌に「逆ハーフタックスタイプ」の

養老保険のことが紹介されていました。


死亡保険金の受け取りが法人で生存保険金の受け取りが

従業員等であるタイプの養老保険で、一部の外資系生保

でしか扱っていない保険商品です。

一般のハーフタックスタイプの養老保険等とは死亡保険金と

生存保険金の受け取りが逆になっているので「逆」ハーフ

タックスというそうです。

通達に明確な定めがないため解釈で運用されて

いるとのことで、法人が受け取ることになる死亡保険金

見合いで2分の1は損金、生存保険金は従業員等が受け取る

ので給与としてこれまた、2分の1は損金になるらしい。

この給与部分は従業員への貸付金とする実務があるとも

書かれています。




従業員が受け取る生存保険金部分は給与課税として

個人所得税に影響を与えます。

この点ではハーフタックスなのですが、法人だけで

みると保険料であれ給与であれ損金にはなります。

また給与課税はされますが社会保険や労働保険の

対象にはなりません。


一人会社で社長が個人で生命保険に加入するために給料を

あげて、それを原資に個人で保険料を払うと当然、所得税

や住民税そして給与を上げることで社会保険料も増加します。

その割には生命保険料控除も少額ですよね。

そこで、会社でこういったタイプの生命保険に加入する

というのも一つの考えではあります。

(ただし気をつけないといけない点も多い保険のようなので

 扱っている保険会社が限られています。加入は慎重に。)