杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

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・高等裁判所がんばっています!

2010-03-30 17:27:45 | 憲法問題
最近、高裁ががんばっています!

2010年3月25日 東京高等裁判所 ~ 浦安・女児わいせつ事件

千葉県浦安市立高洲小学校養護学級担任教諭が2003年、担任クラスの複数の児童に暴行やわいせつ行為を継続的に繰り返した事件。
 事件は2003年に発生し、加害者は逮捕・起訴されました。刑事裁判では加害行為を「疑問の余地がないようにも思われる」と実質的に認定しながらも、時間と場所の特定が不十分(知的障がいある児童において、日時・場所は記憶が苦手)として無罪になりました。

 一審千葉地裁では2008年12月24日、被害者の訴えた事実の一部を認定し、千葉県と浦安市に損害賠償を命じる判決を出しました。
そこで、市と県が控訴、加害元教師が補助参加人となって、控訴へ進んだために、被害者側は、この相手方の控訴に付随する形で、被害事実を再度主張しました。

 東京高等裁判所の一宮なほみ裁判長は、千葉地裁判決(損害賠償額60万円)よりも高額の300万円(その他合計330万円)の賠償を浦安市と千葉県に命じ、一審で認定された以上の性的被害の存在を認定し、損害額も330万円としました。



2010年3月29日 東京高等裁判所 「赤旗」を配布した公務員逆転無罪

旧社会保険庁の職員が2003年の衆院選前に、近所で共産党の機関紙「しんぶん赤旗」を配布したとして国家公務員法違反の罪に問われた裁判の控訴審。
中山隆夫裁判長は、罰金10万円、執行猶予2年とした一審の東京地裁判決を破棄し、被告に無罪を言い渡しました。
中山裁判長は、被告の配布行為を罰することは国家公務員の政治活動の自由に限度を超えた制約を加えるもので、表現の自由を保障した憲法に違反すると判断しました。



2010年3月30日大阪高等裁判所 館長雇止め裁判、逆転ようやく控訴審判決 
 
大阪府豊中市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」(財団法人・とよなか男女共同参画推進財団)の全国公募の非常勤館長だった三井マリ子さんが、2003年度末限りで、組織再編を名目に雇止めにあい、その上、新設された後継の常勤館長のポストへの採用も断られたという事件です。
 
 事件の背景は以下のようなものです。2002年夏ごろから、豊中市議(当時)Kさんや、いわゆる「行動する保守」などの男女平等推進に反対する(バックラッシュ)勢力による「すてっぷ」への誹謗中傷が起きていた、といわれています。


裁判所の頑張りに対しては、しっかり応援をしたいものです。

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