みーばい亭ブログ

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紅の酵母!

2013-03-07 22:04:08 | 新・ほろ酔いキッチン

オカヤドカリについては何かとややこしい問題があるので例外としているが、基本的に飼いたい生き物は自分で採集するのをモットーとしている。
当然、毎年秋から春にかけて飼育を楽しんでいる乳酸菌や酵母も、自家採集して繁殖させた個体群。
ただし、サイズ的に選択的な採集が困難なので、その都度トラップに掛かった個体を飼育する「居た物飼い」である。
酵母と一口に言っても、その種類や特性は無数にあるわけで、採集した個体がどんな風に育つか、わくわくと楽しむのが酵母飼育の醍醐味なのだ。

その醍醐味の極みが今回のお話。

先月末、今シーズン3回目のキャンペーンで採集した酵母ちゃん、翌日くらいから飼育槽が黄みを帯びはじめ、橙色を経て数日後には真っ赤になってしまった。
昔の人なら、「すはっ!凶事の前触れか!」と、騒いだり、踊ったり、飛んだり、回ったりする所だが、21世紀の科学の子である管理人は、まず冷静に味見をした(爆)
うん、悪くない。
で、調べてみると、酵母の飼育槽が赤く染まるのは、古くから記録があるようで、「猩々もろみ」などと呼ばれ、純朴な善男善女はやっぱり騒いだり踊ったりしたみたいである。
関係ないが、「猩々もろみ」って、ええ響きやなぁ。酒好きには猩々はんが他人とは思えまへんがな。

それはともかく・・・・。
酵母の飼育槽が赤くなるのは、科学的に明確な理由があるわけで、ウィキペディアの解説を引用すると・・・。

突然変異によって原酵母から酵素ホスホリボシル-イミダゾールカルボキサミドシンテターゼが欠落したためにできた。その欠落のために、核酸の一つであるアデニンを自力で構成することができず、その結果5-アミノイミダゾールリボシドを蓄積してしまう。そのため酵母が自分で生成できないアデニンを、外部から栄養として与えられなくてはならない。こうした性質を栄養要求株といい、赤色酵母の場合は「アデニン要求株」と表現する。また5-アミノイミダゾールリボシドが蓄積され重合していくとポリリボシルアミノイミダゾールとなり、これが赤色素となる

・・・って、さっぱり分かりまへん。
ま、世の中には不思議がいっぱいということにしときましょ・・って、どこが科学の子やねん(^^;

さらにこの紅の酵母ちゃん、活動しているのは確かなのだが、二酸化炭素の泡がほとんど立たない。
こちらも調べてみると、突然変異で泡を出さない酵母も発見されているそうで、現在の醸造業界では主流になっているとか。
これもウィキペディアによると、

微生物学的には泡なし酵母は細胞壁が親水性であるのが特徴

なのだそうだが、やっぱり、よく分かりまへん(^^;

とにかく、めったにお目にかかれない紅の泡なし酵母ちゃんが、管理人の手元で元気に育っている。
言ってみりゃ、伊豆半島かどこかで採集した無効分散のオカヤドカリ類の幼体が実はアカツキオカヤドカリとサキシマオカヤドカリのハイブリッドだった的なミラクル・サプライズである
こりゃ、珍種大好き、オク大好きの根暗ヲタ系生き物飼いにはたまらんでしょう。
せいぜいうらやましがっておくんなさいな。
あたしゃ飲みますから(笑)

さてさて、どんなお味に仕上がりますか。
楽しみ、楽しみ(^。^)/

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