JR北海道は単独では維持困難な線区の利用状況等の情報を公表しました。
→ http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/
そこでは輸送密度の推移、駅別乗車人員、駅間通過人員などのデータがあります。
その中から廃止が確実視されている札沼線の浦臼ー新十津川間を見てみましょう。
この区間は現在、1日往復が運転されています。
駅別の乗車人員は浦臼が14人の他、鶴沼、於札内、南下徳富、下徳富が0.2人から0.8人、
終点の新十津川が4.2人となっています。
新十津川からは1日4人が乗車し浦臼方面へ向かっています。
札沼線は列車が運休になるとタクシー代行をすることが多いのですが、
それで事足りるということがわかります。
駅間通過人員は浦臼ー新十津川間では9~10人、その全てが定期客です。
安い定期客を10人運ぶために列車を走らせている。
列車別乗車人員では北海道医療大学ー新十津川間では1人や0人という数字もある。
ご興味のある方はその他線区を含め、是非HPをご覧ください。
札沼線はいずれ廃止になりバス転換するのでしょうが、
データを見るとバスでも過大な輸送量だというのがわかります。
せいぜいマイクロバス程度、シモダンバスで十分なのではないか。
“廃止反対”を叫ぶだけでは済まない現実がここにはあります。