奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

永田町から広まった言葉

2020-05-05 19:09:14 | つらつら思ったこと

新型コロナウイルスでは様々な、今まで聞いたことのない言葉が広まりました。

クラスター、オーバーシュート、PCR検査、ソーシャルディスタンスなどなど、
今ではもうすっかりお馴染みの用語となりましたね。

永田町からも「今回初めて聞いた言葉」が発せられています。
まずは緊急事態宣言が発令されたときのこの言葉。

・発出(はっしゅつ)

意味は「ある物事や状態が生じて外に現れること。または、現し出すこと。」とあります。
何となく何事かが湧いて出た、というニュアンスがあります。

“緊急事態宣言”は政府が国民に向けて発令したものですが、
それが政府の意思ではなく仕方なく発表されたという意図がみえます。

だから何の補償もなしに休業要請をし、あとは知らん顔ができるのであろう。
政府に責任はないもんね、政府の意思とは関係なく何故かどこからか湧いてきた宣言だから。

・前広(まえびろ)

この言葉は学校の新学期を9月にしてはどうかというときにトップが発した言葉です。
意味は「あらかじめ」「前もって」ということ。

官庁では「時間の余裕をもって検討する」という意味らしいです。
永田町ではありふれた単語らしいのですが、一般人にはさっぱりわからん。

要は検討をするふりをして何もしないということなのでしょうが、
こんな言葉をさらりと言ってのける、トップの感覚のマヒが垣間見えた言葉でした。

・目途(もくと)

普通は「めど」と読むのでしょうが、昨日のトップの記者会見では「もくと」と読んでいました。
私は「もくと」と読むこともあると理解していましたが、それがトップの記者会見で出てきたことに違和感がありました。

分かりやすい言葉で国民に語りかけるという記者会見としては最も基本的なことができていない、
一国のトップとしてまことにふさわしくない読み方だな。

学問的に正しい読み方であるかどうかではなく、国民に伝わるのかどうか。
その視点が全くない、永田町にどっぷり浸かったこの国のトップとその国民の悲劇だと思います。

コメント (2)
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