滝上町は“童話村”として町おこしをしています。
町内いたるところにメルヘンチックな建物が点在していますし、
道の駅や観光施設、ホテルなどもなるほどそれっぽい佇まい。
これは昨日のブログで紹介した“Excite Bit コネタ ”でも紹介されています。
この中で町の商工観光課の話として1990年から「童話村」を掲げているという。
そしてそれが何故「童話村」なのかはあやふやな話になっています。
「童話村」は思いつきや成り行きで始まったわけではありません。
滝上町出身の童話作家に、加藤多一という方がいらっしゃいます。
滝上町札久留に生まれ札幌市役所に入庁、
「札幌芸術の森」オープンの実務責任者になり1986年に退職。
実は1976年、加藤氏の「白いエプロン白いヤギ」が日本童話会賞A賞を受賞、
また同年、「ふぶきだ走れ」が北海道新聞文学賞佳作を受賞します。
これで滝上町内では俄然、童話に対する興味が沸き起こります。
私が中学生の頃でした。
町全体が大騒ぎでしたなぁ。
氏の作品はその後も様々な賞を取っていきます。
その積み重ねが滝上町と童話を結び付け、今の“童話村”になっていきます。
ヒットする商品やイベントには“物語り”があります。
滝上の“童話村”がイマイチ盛り上がりに欠けているのは、
その“物語り”があやふやになっているからでしょう。
原点を忘れ言葉だけ独り歩きしている典型、ですね。