奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

滝上町はなぜ“童話村”になったのか

2015-05-06 06:27:33 | 滝上町



滝上町は“童話村”として町おこしをしています。

町内いたるところにメルヘンチックな建物が点在していますし、
道の駅や観光施設、ホテルなどもなるほどそれっぽい佇まい。

これは昨日のブログで紹介した“Excite Bit コネタ ”でも紹介されています。

この中で町の商工観光課の話として1990年から「童話村」を掲げているという。
そしてそれが何故「童話村」なのかはあやふやな話になっています。

「童話村」は思いつきや成り行きで始まったわけではありません。

滝上町出身の童話作家に、加藤多一という方がいらっしゃいます。

滝上町札久留に生まれ札幌市役所に入庁、
「札幌芸術の森」オープンの実務責任者になり1986年に退職。

実は1976年、加藤氏の「白いエプロン白いヤギ」が日本童話会賞A賞を受賞、
また同年、「ふぶきだ走れ」が北海道新聞文学賞佳作を受賞します。

これで滝上町内では俄然、童話に対する興味が沸き起こります。
私が中学生の頃でした。

町全体が大騒ぎでしたなぁ。

氏の作品はその後も様々な賞を取っていきます。
その積み重ねが滝上町と童話を結び付け、今の“童話村”になっていきます。

ヒットする商品やイベントには“物語り”があります。

滝上の“童話村”がイマイチ盛り上がりに欠けているのは、
その“物語り”があやふやになっているからでしょう。

原点を忘れ言葉だけ独り歩きしている典型、ですね。
コメント
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