何度か書かせていただきましたが、大河ドラマで歴史を学ぼうなどとするものではありません。
ドラマはあくまでドラマです。つまりは「フィクション」なのです。たとえそれが「史実」をベースにしたものであろうと、その史実の「意味」であったり、人物の人となりであったりというものは製作者側の意図でどのようにでも変わるし、架空の人物だって出てくるし、ドラマなのだから、それが「当たり前」なのです。
これで歴史を学ぼうなどと、凡そナンセンスです。
時代小説であろうとそれは同じ、そこに書かれていることが全て事実だなどと、思うべきではありませんよ。
エンタテインメントはあくまでもエンタテインメントとして、楽しむものです。
勉強したいなら、学術書を読みましょう。
司馬史観などといますが、あれは物語なのだということを、忘れてはいけない。
さて、『真田丸』です。
これは理屈抜きに、ドラマとして面白い。
登場人物のキャラクター性とストーリーとが有機的に絡み合って、無駄なつまらない人物がいなあんですね、みんなそれなりに面白い役割をあたえられていて、どのキャラクターを見ても飽きないんです。
敢えて現代的感覚を盛り込み、現代的な言葉使いを入れ込んできても、物語が面白いものだから、あまり気にならない。
まあ、物語というものは、それが時代劇であれSFであれ、制作された時代の空気というものが反映されるものです。
優れた物語というのは、常にそれが制作された時代を写す、「現代劇」なのです。
時代劇とはある種のファンタジーですから、上手く作ることができなら、とても面白い物語となり得ます。
主人公、真田信繁(堺雅人)が「幸村」をついに名乗るに至った展開には、やられた!と思いましたね。そこに至るまでの伏線がちゃんと張ってあって、単なる絵空事になっていないんです。それなりに説得力がある。
もちろん、幸村という名前は架空のものであり、信繁が幸村を名乗ったという「史実」は無いようです。
でも、だからどうした!
信繁が大阪城入りを契機として幸村を名乗ったということは、
それまでのただの次男坊だった信繁が、皆がよく「知っている」戦国時代最後のスーパーヒーロー、「真田幸村」へと「変身」したということなのです。
なんと見事な展開!なんと見事な
ファンタジー性だろうか。
もうね、本当に「やられ」ました。
ドラマなのだから、面白けりゃいいんですよ、面白けりゃ。
その「面白い」時代劇を作る才能が、今は極端に少なくなっちゃってる。そこが最大の問題かもね。
史実を無視して良いとは言いませんが、縛られ過ぎても面白いドラマは作れない。
そういう点でも、真田丸は実に見事、としか言い様がありません。
これは近年稀に見る傑作、
かも。
今からでも遅くない、真田丸
観るべし!!
今からでも遅くないのですね⁉︎
分かりました、真田丸、観〜ようっと!!(^o^)
だけど、物語の登場人物達が一生懸命頑張るものだから、落胆が大きいです(笑)。
秀次の話は、新しい解釈でしたね。ちょっと秀次が救われる話でした。
ホントは、真田幸村は大河ドラマの最後の一ヶ月くらいしか史実の活躍はないですよね。
ずっと鑑賞していましたが、よく鑑賞したなぁと思います。それだけ観客を惹きつける素晴らしい作品でした。
(そろそろ真田十勇士が出るし(笑)。え、出ない?)
最後まで楽しみます。
試しに、一度見てみましょうよ。
秀次の話は切なかったですね。
あと小林隆さん演じる片桐且元の、人の好さが全部裏目に出てしまう悲しさね。すっかりファンになっちゃいましたよ私(笑)ホントにそれぞれのキャラが秀逸で、あっさり記憶が戻る木村佳乃さんとか(笑)、女性陣もみんな面白い。
そりゃ毎回目が離せませんって。
よく出来てますよ、ホントに。