黒澤明監督は生前、「映画には世界を必ず戦争から救う、平和に導く、そうした美しさと力がある」と語っていたとか（大林宣彦監督談）。
以前にも紹介しましたが、『七人の侍』のセリフには
【他人を守ってこそ自分を守れる。己のことばかりを考える奴は、己をも滅ぼす奴だ！】
とありますし、また、『椿三十郎』のセリフには
【本当に良い刀は鞘に収まっているものです】
とあります。
この意味を、正確に捉えなければなりません。
武士道においては、刀を腰に挿しながらも、最後まで刀を抜かずに相手と対することをこそ、最も善しとしていたそうです。刀を抜くのは本当に最後の最後の最終手段。いつでも刀を抜ける覚悟を持ちながらも、決して簡単には抜かない。
あくまでも平和的な解決を求めるのが、真の武士道。
良い刀は鞘に収まっている。しかし鞘に入れっぱなしでは錆び付いてしまって、いざというときには抜けなくなってしまいます。だから刀の手入れは怠ってはならない。
平和を守るとは、そういうことです。
ただただ闇雲に「平和！平和！」と叫ぶだけでは、いざとなったときに、かえって平和を無くすことにもなりかねませんよ、わかってる？
黒澤監督の作品の上っ面だけを観て、分かった気になっちゃいけない。その意図を正確に捉えた上で、もう一度、
黒澤監督が残した言葉の真の意味を、考えていただきたい。
全ての映画人へ、全ての映画ファンへ、愛を込めてそう伝えたい。
なーんてね。生意気だねえ（笑）
『１０のアイテムを必要順、不必要順にそれぞれ並べてみる』という課題を与えられました。
パソコン、車、冷蔵庫などと共に核兵器の項目もありました。
グループ討議で、彼女は必要のトップにパソコン、不要のトップに核兵器を挙げ、
同じグループのチェコ人はその真逆、必要のトップに核兵器を挙げました。
お互い驚いたけれど、「ああ、君は日本人だったね、わかった。」と必要のトップにから核兵器を外してくれました。
日本人としての心の傷をおもんばかってくれたのでしょう。
冷静に考えれば大陸の海のない、四方を他国に囲まれた国として、切り札としての核兵器はまさに『鞘に納めた刀』なのかもしれない、と思いました。
広島出身で、祖父も爆死、私自身も一応被爆2世の身としては核兵器に賛同は出来ません。
ですが持って当たり前としている気持ちも否定はできません。
大切なのは正気を失ったものに持たせてはいけない…ということでしょうね。
主題が少しずれましたか…すみません。
[他人を守れる者は、己れをも守れる]
[本当に良い刀は、鞘に収まっているもの]
この言葉の意味を生涯、心に留めておきたいと思います！！
黒澤明監督は映画を通して、真の平和を守ろうと生涯を賭けておられたのかもしれませんね。
七人の侍、観ましたよ！！
途中眠ってしまいましたが、見届けました。またいつか観なおしてみます！
お腹いっぱい食べれることしか得るものはないのに命を賭けて引き受けた七人の侍…それを信じて必死に戦った百姓たち…。それぞれが必死で生きていた。輝いていた。そう感じました。
声が聞き取りにくかったのか、はたまた方言が難解なのか…。字幕が欲しかったなぁ〜（笑)
往年の黒澤映画は本当にセリフが聞き取りづらいですよね〜。
それは多くの人が思うことらしく、今流通しているＤＶＤには日本語字幕スーパーが付いているのが結構あります。
レンタル屋で、赤と黒を貴重にしたＤＶＤ盤のものは字幕が付いているので安心して見れます。
ただ基本的に映画やドラマのＤＶＤの全てに、字幕を付けるべきですよね。
耳の不自由な人や、遠くなってしまったシルバー世代の方や、音がうるさくて音を消して見たい人（聞いた話では妊婦さんとか）、二倍速で見たい人のためにも。
シン・ゴジラも字幕を付けてみた時にやっと分かったことがいっぱいありました。
全てに付くのが常識になるといいですね♪
世の中から兵器なんてもんがなくなってしまえばいいとは、誰もが思う事。私だってそう思う。でもそれはまだまだ先の事。今日本を守るために必要な考え方は、「鞘に収まった刀」なんだと思う。
いつでも対等に戦える準備は怠らず、しかして戦わずに済む方策を探り続ける。
真の武士道、これしかないです。
無理しないで楽しんでね～。
どんな映画にも字幕版ごあれば、様々な人が楽しめて良いですよね！！賛成〜〜🙋