事業仕分け騒ぎの時と、あと今いる環境から思ったのだが、ランキングに心酔して「日本は一番に!」とか「うちの大学は○○番!」などという数字そのもの自体に喜べる心性の人間が何故こうも多いのか。
例えば、「一番になったら予算○○億円ですよー」「一番はこういう特典有りですよ~」という何らかの条件があり、その条件故に一喜一憂するならよくわかる。
しかし、「一番であること」自体に、それが何であるのかもわからずた . . . 本文を読む
とある大学で授業をした際に、「高校で世界史を履修した人」と聞いてみた。
今年はあまりにも手があがらなかったのでちょっと驚いた。
授業のテンションがあまりにもダルくなってきているとき、何だか必死にグラフィックを使って関心を惹き付けようとしてしまう自分がいる。
恐らく、比較的よく黒板に絵を描いてる方なんじゃないでしょうか。天動説とか地動説とか、蒸気機関とか…描いた。
話戻すと、歴史背景を理解しても . . . 本文を読む
歴史家、特に一応は社会史に関わることをやってると、有名人物の給料や当時の物価などについて調べなければならないことがあります。そのときによくされる質問が、「で、それは今の日本円だとどのくらい?」というものです。
私は経済学史の専門ではないので自分で計算は出来ません。なので専門の人に訊くか文献を探すより他になく、毎回苦労してしまうんですが、すこし前に良いサイトを見つけました。
Measureing . . . 本文を読む
ただの宣伝です。関わった本が出版されました。
機会があればお手にとってご覧下さい。
科学の真理は永遠に不変なのだろうか―サプライズの科学史入門中根 美知代,佐藤 賢一,小山 俊士,三村 太郎,矢島 道子,中澤 聡,隠岐 さや香,河野 俊哉,有賀 暢迪,溝口 元,大谷 卓史ベレ出版このアイテムの詳細を見る
内容紹介
「ガリレオがピサの斜塔で落下実験を行ったという話がありますが、これがじつは事実で . . . 本文を読む
Yahoo ニュース(読売新聞)で報道された記事「親の収入高いほど子供は高学力、でも…」について一言。
親の収入と子供の学力にある程度の相関があること自体は後述するように驚かない(しかしそれは絶対的なものでもない)。
しかし記事本文に
「全国学力テストの結果と親の所得の関連を追った調査は初めて。絵本の読み聞かせなども成績向上に効果があり、耳塚教授は「経済格差が招く学力格差を緩和するカギにな . . . 本文を読む
非常勤授業の採点をしてる途中で、DNPミニ博物館というサイトに行き着き、そこからこういうサイトを見つけた。
企業アーカイブ支援サイト ねんりん
http://www.dnp.co.jp/nenshi/nenrin/index.html
説明(引用)
「企業のもつ資料(企業活動に関する社内外の資料)は、文書に限らず写真・音声・映像・物品またはデジタルデータといった多様な形態で、企業内のさまざまな . . . 本文を読む
わざと煽るようなタイトルをつけてみた(笑
半分くらいは冗談です。
The American Journal of Epidemiology誌の三月号に掲載された論文で、長時間労働が認知スキルに与える影響についての調査結果が発表されている。
フィンランドの研究チームが、35歳から55歳の英国人公務員を対象に1997年~1998年と、2002~2004年という二つの時期にわたり労働時間の長さと推論・ . . . 本文を読む
またもやフランスの大学改革反対運動ネタですが…
http://www.sauvonsluniversite.com/spip.php?article1987
一部の地域で、研究者、大学講師が大学の授業ボイコットと同時に、路上授業や公開討論会、パフォーマンスをやっているようです。
こういう方法もあるのか…。
正直すごい。この組織力、行動力は何…。
6日から調査他でフランスに行きます。25 . . . 本文を読む
気がついたらリヨン大学のダランベール研究サイトが「ストライキ」に入っていた。
ウェブ魚拓
http://s01.megalodon.jp/2009-0217-0252-50/dalembert.univ-lyon1.fr/
「研究を救うため」のマニフェストらしい。
トップページ(運動が終わると変わってしまうだろうから魚拓をとった)には適宜ダランベールを引用しつつ、抗議文が書いてある。
例えば、 . . . 本文を読む
疲れると感じるもの。
関係性よりは対象の分析にこだわる姿勢ばかりが優遇されているように感じるとき。
例えば二つ物が置いてあったら、その二つの位置が変わることによって見る人にどういう印象を与えるか、もしくは見る人の目線の位置や年齢、出身、性別によりどう変わるかといった問題よりも、一個一個のモノに近づき、詳細に眺めて記述するような方向性ばかりが評価されるような場合。
双方が揃ってこそ、知的な観察や考察 . . . 本文を読む