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蛇之尾 蛍石鉱山

2017年10月13日 | 鉱物採集 岐阜


ココは佐見の支山で、S18年頃まで掘ってたよ。
当時子供の私も、天秤棒で石を運んだなぁ。

最初に見えていた鉱脈は 幅20センチ程だったが、下部へ掘り進めば太くなると山師に言われ、
竪坑を掘ってから、あの空家(北西へ30m程?)まで掘進したけど脈は広がらなかった。

鉱石の巻き上げも人力でね。 ロスが大きくなり閉山したんよ。

朝夕に発破をかけると、食用に飼ってた池のコイが飛び出してたわ。



ある日発破を7発掛けたが、6発しか爆発せんでね、

幼い私は 恐る恐る坑口のムシロをめくって中を覗くしか出来なかったよ。

暫くすると隣町から監督さんが来て、中に入って確認すると暴発してね、

連れ出された監督さんを女工さんが川の水で洗うと手が吹っ飛ばされてた。

この辺りに病院は無く下呂まで運ばれたけど、帰ってきはったら、手は無くなってたねぇ。

当時は高山から火薬を仕入れて使っていたけど、今思えば使い方も管理も無茶やったんや。

鉱石は馬車で下呂の方まで運んで、そこからは貨車に積み替えたと聞いてたなぁ。



残土(ズリ)は あの窓に布団を干してる家の所に積んでたよ。

あの家は残土の上に建ってるんよ。

綺麗な緑色の蛍石やったけど、もう残って無いなぁ。。

その後も山師が試掘させてくれと来たが、良い結果は出なかったねぇ。。





坑口は陥没、民家の真裏で迷惑で掘れない。

沢はコンクリで張り直されていて、転石は見当たらない。

ズリも先の話通りで掘れない。

ココの蛍石には出会え無かったが、興味深いお話を聞けて良かった。