古くは奈良の大仏にもここの銅が使われたとかそうでないとか。
江戸・明治・大正と小規模に稼行されてた鉱山群を、S34年に石原産業が買収
以後は稼行地域を広め、S53年まで掘ったそうな。
坑道は網の目のように走り、その規模の大きさから、何処をどう探して蛍石に辿り着くか悩む。
どの坑道で脈石に蛍石が絡んできたのか? ズリはどこに残っているのか?
地勢を読み、ズリ位置を予測し、夜な夜な考える日々を経て紀州鉱山へ。
AM4時東大阪発。 阪和道田辺~本宮町とぬけて楊枝川沿いから探索開始。
まずは小手調べと水車谷へ。
豆水晶は転がるが、それ以上が出ない。
次に上川(じょうせん)へ。
道沿いにズリ山が見えた。 どんなもんかいな?
ちょっと覗くと白色脈状の蛍石や黄銅鉱がチラホラ。
とりあえず有る事は解った。 奥に行こう。
10tトラックが5台ほど横並びで進めそうな道。
トロッコの操車場とか施設やったんやろなぁと考えつつ進む。
塞がれた坑口群から逸れ、谷沿いに転石を追って進むが、どこまでいっても人工物の跡が目に着く。
すごい規模やなぁと今更ながら思う。
その後も雨の中気になる ヒ跡を探してから紀州鉱山資料館へ。
鉱物好きなら入場料500円は損しない内容と思う。おすすめです。
標本は直に見る事が出来、展示内容も面白い。
圧巻は蛍石。 断って学芸員さんの元で腕時計を比較対象に撮影させていただいた。
紫の半端ないクラスター。
楊枝川で拾った、細かい水晶の上に乗った6面体の蛍石も非常に美しかった。
閲覧できる資料もあり、学芸員さんの説明も丁寧。また寄らせていただきます。
紀州鉱山、まだまだ探す余地のある産地です。
採集品はエグくて載せれませーん! てことで。
4/1は関係ないから! ボウズじゃないんだから!!!