だらだら日記goo編

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最近行った展覧会

2013-11-16 22:01:31 | インポート
まとめて。

ブリヂストン美術館 カイユボット
カイユボットなる画家はあまり絵画史に出てこないが、裕福な遺産を相続して、印象派の作品を買い集めたコレクターとしての側面がこれまで強調されてきたという。
しかし、自身も絵を描き、印象派展に出品するなど、画家としての側面を持つので、展覧会を開いたそうだ。
カイユボットは、作品が個人蔵のものが多く、集めるのに大変だったろう。
何しろ、オルセーにも7点しかないということで、ブリヂストン美術館の努力に拍手をおくりたい。
当時はパリが、オスマン男爵の元で、大改造を行っており、カイユボットはかわりゆくパリの姿を描いた都市の印象派と言えましょうか。
弟は音楽の道に進むも、これまた、遺産があるから怠けて、写真に没頭した。
今回の展覧会は弟の写真も多く展示。
カイユボットと弟は、ボート遊びに熱中して、資産がありますから、ボートに都合がよい場所に住み、それは郊外なので、自然と後半生は自然も描くようになる。
印象派の仲間では、モネとルノワールと親しかった。
別の弟の早い死に衝撃を受けて、28で、遺言書を書き、自分が集めた印象派の作品は国家に寄贈、ルーヴルに飾るよう求めた、遺言執行人にはルノワールを指名したという。

ウィリアム モリス、府中市美術館
モリスの展覧会はあちこちでやるが、理想としたのは、職人が手仕事で労働の悦びを享受する中世の教会だ。
今回は教会のステンドグラスの仕事から、モリスを眺める展覧会だ。
といっても、イギリスの教会のステンドグラスを持ってくる訳にはいかないから、まあレプリカ。
しかし、バーン ジョーンズもステンドグラスの仕事をやる。バーン ジョーンズとは、教室で席を並べていたそうだ。モリスは絵画の道は断念するけど。
ともかく手仕事、人工の染料を嫌い、染料としては扱いにくく、ヨーロッパでは忘れられていた、イズニックという天然染料を好む。青だ。
で、自然の形と幾何学的文様を組み合わせたのが、モリスの真骨頂といえるが、モリスは詩人でもあり、本の仕事もする。輝く平原の物語、というモリスの本が展示されていた。
このモリスの仕事は、アーツアンドクラフツ運動となって後生に伝わることになる。
ともかく、導入のステンドグラスで参った。
府中市美術館もよい仕事をする。

今回はこの2つの展覧会を書いてみた。