だらだら日記goo編

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すみませんが

2013-05-19 22:56:25 | インポート
前回、万引き記事書いたらスパムコメントが沢山来ていまして、画像認証をまた適用します。
ご不便おかけしますが、よろしくお願いいたします。


漱石という迷宮

2013-05-19 21:19:22 | インポート
我輩は猫である、名前はまだない。
しかし、この小説には冒頭から、アンドレア デル サントなるイタリアの画家が登場するそうだ。
そうだ。漱石は美術にも造詣が深かった。
イギリスに留学するわけだが、英文学と英国美術は切り離せないと、ステューデオという美術雑誌を定期購読していたという。
そんな漱石文学と美術との関わりを検証する面白い展覧会が、芸大美術館で、開かれている。
夏目漱石の美術世界展、東京新聞主催だが、悲しいほどお客さんが入ってない。
まず、第一章は、漱石と西洋美術。ターナーやら、ウォーターハウスがでる。
漱石の文章も載っているので、読んだり観たり時間かかる。
第二章は、古美術。漱石は仏教美術や王朝美術には目もくれないで、江戸美術にだけ関心があったそうな。応挙やら、若冲やら。
第三章が、草枕、三四郎、それから、門。
草枕、は、主人公が、詩人であり、画工とのことで、美術の名前もぽんぽん出てくる。
三四郎のところでまた、ウォーターハウス、人魚だ。マーメイド、マーメイド。
次に同時代美術を漱石が評したもの。
第六会文展を漱石が評した、ばっさばっさと切る。中村不折の絵等酷評する。
一方、朝倉文夫が弟をモデルにした彫刻は評価する、独特の鑑識眼だ。
次に、親交の画家、特に、津田青楓からは、漱石自身絵を学び、晩年の本の装丁は、津田を頼ったそうだ。
猫を始め、前半の装丁は橋口五葉で、猫は、読者が本をペーパーナイフで切りながら読み進める仕掛けだったそうだ。
読書の楽しみここにあり。
こんな斬新な切り口の展覧会が、なぜ空いてる?