だらだら日記goo編

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

気楽な身です

2011-02-05 23:22:39 | インポート
母が死んでなんというか身が軽くなった。
遺産相続は大変だろうと思っていたら、信託銀行が代行してくれるというので拍子抜けだ。
何しろ銀行に生命保険の手続きに行ったら、信託銀行の人が控えていて、こんなサービスもありますよと説明するので用意周到だ。
まぁ良い、なるようになる。
ということで今日は神奈川県立近代美術館葉山へ、エルアナツィのアフリカだ。
内覧会があったようでアナツィさんも来ていた。
アフリカ美術というものをどう捉えるのか図録がとても参考になる。
つまり美術館に展示される現代美術なのか、民族学的に博物館に展示されるものかということだ。
展示作品は巨大で、展覧会場によって展示方法が異なるだろう。
この後、静岡と埼玉に巡回するが、アナツィさんが会場の特徴をどう利用するのか興味ある。
アナツィさんのキーワードは、つながり、だろう。
作品は廃材を縫い付けるものが多い。
アナツィさんの工房では現地の人がすきな時間にやってきて、空き缶のふたを集めて縫い合わせるとか、特定の作業をすきな時間までやるという。作品がつながる、人と人がつながる。
それをアナツィさんは癒しのプロセスだという。
つなぐーかつて植民地であり、奴隷貿易が行われていたアフリカーしかしアートは、アフリカとヨーロッパとアメリカを、つなぐ。
アナツィさんは廃材に精神的なものを感じるという。
いささか変な表現だが、そこに人の手が入っているからという、独特の感性といわなければならない。
またアナツィさんが共同作業をするのは、多くの人が関わってくれればより多くのアイディアが産まれるからだともいう。
その意味、芸術はしかめっ面をして孤独な営みとする風潮とは一線をかす。
良い展覧会だ、埼玉にも観にいきたい。