だらだら日記goo編

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嘘をついていたのはー

2010-08-13 00:12:16 | インポート
ハローダイヤルに電話すると今回の展覧会では図録を作らないとの情報をいただいていますといわれたが、先週の
週刊読書人では展覧会カタログ表紙と出ていてつまり図録を作ることになっている。
ブリヂストン美術館はヘンリームーアの展覧会だ。
要は美術館ホームページのミュージアムショップに図録情報を速く出さないのが悪いわけだが、図録はどうでもよくなり、速く展示をみたいので美術館に足を運ぶ。
結論から言うと図録は作っていた、テーマ展示なのでコンパクトに1200円。
さて展示は6つの彫刻と素描からなる。
彫刻はブリヂストン所蔵が二つ、あとは芸術大学、富山県立近代美術館、福島県立美術館、菅野美術館のもの。
ムーアの回顧展が開かれないのでおさらいしておくと、この人は1898生まれ、1919にリーズ美術学校に入学するも彫刻の教師おらず、志願して翌年採用してもらい彫刻科唯一の学生になったそうな。
時は流れ、第二次世界大戦、ムーアは地下鉄防空壕に避難した人や、炭坑労働者を素描にして人間存在を見つめなおしたとか、今回の展示は1970年代が中心でその頃の展示はないが、ムーア作品の原風景になったのだろう。
1946に娘が産まれる、それまで女性や母子像を描いてきたムーアだが、男性も加わり家族像になる。
今回展示されている素描、ファミリーグループのための習作は1950だが夫婦が子どもを抱いて、当時の幸福な環境が反映されているのだろう。
あと以外なのはストーンヘッジの連作をムーアが手掛けたことだ。
はじめてストーンヘッジに行ったのは23歳だが、やはり1970年だになってから表現意欲がわいたという。
図録解説によるとそのきっかけはムーアが所蔵していたスーラの素描のおかげだったという。
1986に世を去ったムーア、その片鱗を見せてもらった。
さてテーマ展示なので、あとはブリヂストン誇る所蔵作品を見せていただく。
その数約130点、今回は日本人作家の作品がやけに少ない。
その代わりテーマ展示と連動して、彫刻家の素描と版画というコーナーが設けられている。
そして新所蔵作品、ロートレックの、サーカスの舞台裏とも対面。
シカゴ美術館の、サーカスの曲馬師と双璧をなすそうだ。
楽しませていただきました。