誰にだって苦手な場所というのはあるだろう、僕の場合は六本木だ。
国立新美術館は殺風景極まりないし、サントリー美術館は赤坂見附のほうがずっとよかった。
今日は「ぐるっとパス」の期限も迫っているので、六本木界隈のちいさな美術館を散策。
まずは大倉集古館「東大寺御法・昭和大納経展」から。
期待はずれも甚だしい。
東大寺大仏昭和大修理が落成し、華厳経六十巻を奉納したというが、期待していた見返し部分の絵はわずかでほとんどが写経の展覧だ、意味もわからない。
意味わからないからサッサとみてしまう、カタログ五千円は法外だ。
で、サッサと退散してすぐ近くの泉屋博古館分館「近代日本画と洋画に見る対照の美」の展覧会へ。
これも前期後期でほとんどが入れ替わるし、結構な大作もあるのですぐ観終わる。
僕としてはジャン=ポール・ローランスや浅井忠は府中市美術館のほうがなじみがある。
収穫があったのは熊谷守一と、岡鹿之助の「三色スミレ」くらいなものだ。
時間が余るので千円払って菊池寛実記念、智美術館へ「現代の茶陶」へ、予定外だが仕方ない。
楽吉左衛門がフランスにて制作した茶碗は魅せるが、川口淳という人の「楽園文色絵近彩楽園体感的日器」、四点はあまりに陽気で笑ってしまう。
しかしこのスペースで千円取られるのもなんだかなー。
明日から新美術館では「エミリー・ウングワレー」がはじまる。
期待もしていないがチケットがあるのでついつい行ってしまうだろうなー。