今日は大倉集古館に、「備前一文字」の展覧会を観にゆく。
刀はどうにもわからない、東京国立博物館の常設でも刀は素通りしてしまう。
何とか苦手意識を払しょくしようと思ったがやはりだめだった、国宝といわれても普通の刀に見えてしまう。
カタログが完売しているのも興ざめで、まだゴールデンウィークの四連休があるのによほど少ししか仕入れなかったと見える。
実はここに行ったのにはもう一つ理由がある。
日本橋三越で開催される「今、蘇るローマ開催・日本美術展」の招待券があるのではと見込んでいたのだ。
何しろ大倉集古館の所蔵品を中心に展覧する展覧会だから置いてあってもバチは当たるまい。
しかしやはりない、二百円割引券は置いてあるがしょうがないからそれをもらってきた。
さて薬をもらいに医者へ。連休前で混雑しているので世田谷美術館分館、清川泰次記念ギャラリーによる。
抽象画家、物語を一切いれなかった清川は青年期に写真に夢中になった。
ここのところこのギャラリーでは清川の写真の展覧会が続いている。
今回は「昭和十五年十一月十日、銀座」が舞台。
何の日かは改めて書くまでもない。
時代の熱気と青年清川の熱気が反応したような展示だ。
さて帰ろうかと他館のチラシを見ているとそこに置いてあるのだ、日本橋三越の招待券が!
こちらはまぎれもなく招待券、千円がただになる。
というわけで大倉集古でもらった二百円引きの割引券はゴミ箱行きとなる。