OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

私の旅行データ 25 ニュージーランドの空港

2023年11月09日 | 旅行


旅26 チャンギ空港 1993.2.12

 ニュージーランドに行く際には、運賃の安いシンガポール航空のチャンギ空港(シンガポール)乗り換えを使った。行きは、チャンギ空港で夜中に搭乗して、次の日の朝クライストチャーチに着くという行程となる。空港での待ち時間が長いが、何度か「世界で最も居心地の良い空港」に選ばれたほどのところで、退屈はしない。

旅27 チャンギ空港
 空港内に庭園が作ってあるし、店も多い。また二つのエリアをつなぐ自動運転の電車もめずらしい。

旅28 ダネーディン空港 2002.12.8

 ニュージーランドでは、4つの空港を利用した。一番南はダネーディン空港。国際空港ではあるが、簡素な作りで、この時(クライストチャーチに飛んだ)にはX 線の検査すらなかった。

旅29 ダネーディンの街 2002.12.8

 上の写真の中央の縦に長いのがダネーディンの街で、手前に駅があり、オタゴ大学はまっすぐ北に行ったところ。空港はこのずっと左(西)の、ひとつ峠を越えたところにある。離陸後大きくターンして街の上に来た時には随分高いところを飛んでいる。右からの湾は外海から10km以上も入り込んでいて、そのために非常におだやかな港として利用された。

旅30 機上から見たニュージーランドアルプス 1998.2.20

 これは別の時の写真で、ダネーディンからウェリントンへ向かった時のもの。カンタベリー平原に差し掛かると遠くにNZアルプスがよく見える。そこから流れる川は、自然のままで幅広い。

旅31 ニュージーランド クック海峡 1998.2.20

 ニュージーランドの南島と北島の間のクック海峡を渡ると、ウェリントン空港が近い。この辺りはいつも風が強いというが、この時も海には白波が目立つ。飛行機はフラップを出して着陸態勢である。

旅32 オークランド空港 1998.2.24

 いつも私がこの国を出る時は、オークランドからチャンギへの飛行となった。ここを離陸するとすぐに海に出て、町のない直線的なオーストラリアの海岸を横切り、内陸に入るともっと何もない砂漠を横切って飛ぶ。

旅33 オーストラリアに入る 2002.12.12

古い本 その155 古典的論文補遺 その6

2023年11月05日 | 化石
 Owenのモノグラフ 2

581 Scellidosaurus Harrisonii 頭蓋側面 Issue 56. Tab. 4. Dorsetshire産 大英博物館所蔵

⚪︎ Owen, Richard 1861 Monograph of the British Fossil Reptilia from the Oolitic Formations. Part. 1. Scelidosaurus Harrisonii and Pliosaurus grandis  Palaeontological Society, London. Monograph. Vol. 13, Issue 56: 1-14, Tabs. 1-7(ウーライト層の化石爬虫類モノグラフ。第1部:Scelidosaurus Harrisonii Pliosaurus grandis
 Scelidosaurusは、鳥脚類の恐竜で、ステゴサウルスやアンキロサウルス類のようなグループの祖先に当たる。この属・種はここで命名された。現在も同じ学名で扱われている。ただし種小名は規約に大文字から小文字に変更されている。

582 Scellidosaurus Harrisonii 右後肢側面 Issue 60. Tab. 11. Dorsetshire産 大英博物館所蔵

⚪︎ Owen, Richard 1863 Monograph on the Fossil Reptilia from the Oolitic Formations. Part. 2. Scelidosaurus Harrisonii and Pliosaurus grandis.  Palaeontological Society, London. Monograph. Vol. 14, Issue 60: 1-21, Tabs. 1-10.(ウーライト層の化石爬虫類モノグラフ。第2部:Scelidosaurus HarrisoniiPliosaurus grandis

583 Iguanodon Mantelli 左前肢足裏側 Beckles 氏のコレクション Sussex州のWealden 粘土層産

⚪︎ Owen, Richard 1872 Monograph of the Wealden Formation. Supplement No, 4. Iguanodon. Palaeontological Society, London. Monograph. Vol. 25, Issue 114: 1-15, Tabs. 1-3.(Wealden層の化石爬虫類モノグラフ。追補4:Iguanodon
 Iguanodonの前脚で、右下に突き出しているのは親指側にある突起の骨。初期の復元で、サイのような鼻先の角とされた骨である。

584 Owen 1875. Tab. 19. Omosaurus armatus Owen ジュラ紀

⚪︎ Owen, Richard 1875. Monographs on the British Fossil Reptilia of the Mesozoic Formations. Part 2. Genera Bothriospondylus, Cetiosaurus, Omosaurus). Palaeontographical Society Monographs. Vol. 28: 15-93, Tabs. 3-22.
 Omosaurusは、ステゴサウルスに近い恐竜で、属名はワニのような体型のArchosaur の一種に先取されていたので、のちにDacentrurusという属名に置き換えられた。従って、現在の名称はDacentrurus armatus (Owen, 1875) となる。属名Omosaurusを先に名付けたのは次の論文。
⚪︎ Leidy, Joseph 1856. Notices of Remains of Extinct Vertebrated Animals discovered by Professor E. Emvions. Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia vol. 3: 255-257, (Emvirons 教授が発見した絶滅動物の化石に関する通知)
 Owenの論文には直線的なトゲ状の骨があって、背中の後方の棘と考えられている。上のスケッチの標本には骨盤などが一緒に含まれていて興味深い。

585 Ichthyosaurus. Issue 166, Tab. 28.

⚪︎ Owen, Richard 1881. A Monograph of the Fossil Reptilia of the Liassic Formations. Part 3. Ichthyopterigia. Palaeontographical Society Monographs. Vol. 35, Issue 166: 83-134, Tabs. 21-33.
 図は一番上が Ichthyosaurus communis の復元図で、まだこの時代には尾びれの部分の脊椎の下方への屈曲は知られていなかった。他の標本でこの屈曲が(現在の知識を持って見ると)分かるものはいくつかあるが、ドイツのホルツマーデンのように側方を見せている標本がイギリスでは少ないようだ。2段目の左は I. acutirostris 頭蓋の側面、右側は I. communisの肩帯と上腕骨、三段目は I. longorostrisの頭蓋側面、下は I. communisかと思われる個体の後肢(ヒレ)で、軟体部が保存されている興味深い標本である。次回このモノグラフの主題である魚竜について少し追跡してみよう。

2023年10月のアクセス数

2023年11月01日 | 今日このごろ
2023年10月のアクセス数
Access analysis of this blog: October 2023

10月の当ブログの状況をご報告する。

P:投稿数8。定期投稿(4日に一度)8回を行った。
 現在「OK元学芸員」で検索すると最初に正しい当ブログの項目が出てくる。「当ブログの内容を参考に記述しているブログはいくつかあるようだ。
 当ブログのアクセス数の統計記録をとっている。記録項目は、閲覧回数 訪問人数 同一プロバイダー中の訪問人数順位 同一プロバイダーにあるブログの総数 の各数字で、土曜日毎に一週間の集計もされている。なお「PV:閲覧回数」はその日のアクセス総数、IV:訪問人数は同一の方の重複を除いた数字。
PV:閲覧回数 263.5 (288.4)
IV:訪問人数 163.4 (175.4)
R:同一プロバイダー中の訪問人数順位 6,927 (6,300)
以上は平均値
TB:そのブログ総数(平均ではなく月末) 3,173,670 (3,170,645)
R/TB:訪問人数の順位比率平均値 0.218% (0.199%)
カッコ内の数字は前々月(2023年9月)の成績。

グラフ:先月のアクセス数。青:閲覧回数 赤:訪問人数
傾向線を記入した。

 10月の成績は前月よりわずかに悪い。10月5日に閲覧数が多い(765)こともあったが、全体に低調。

D:開設後の日数 5,002日 (4,971日)11月29日に5,000日に達した。
TP:投稿総数 1,651回 (1,643回)
TPV:総閲覧回数 1,562,698 (1,554,530)
TIP:延べ訪問人数 625,624 (620,560)
投稿総文字数概算 1883,279字 (1,868,874字)
投稿総写真数概数 6,718枚 (6,680枚)
カッコ内の数字は2023年9月末の成績。
 掲載している「古い本」シリーズは、まだまだ「在庫」がある。私の旅行データについてのシリーズ(ジャンルは「旅行」と「鉄道」)も続く。「在庫」は、来年4月末まである。やや「ネタ切れ」の気配もある。
 皆さんがバックナンバーをずいぶん見ていただいているのが励みになる。実際に、アクセス記録を見ると、掲載直後に新しい記事のアクセスがあるが、それ以外のアクセスは非常に古い所に散らばっている。皆さんのコメントがないのは残念。見ていただいていることを実感したいので、よろしく。ご本名でなく私に分る程度の「ペンネーム」で記入戴くとありがたい。

2023年9月の記録:

マルハナバチ

2023.10.13 志井川ぞい

 歩道に落ちていて飛べないようだった。比較的おとなしい蜂で、危険はない。

トノサマバッタ

2023.10.14 志徳公団前

 電柱にとまっていた。前日にも同じ電柱の別の位置にとまっていたから気に入った場所なのか。一週間後に除草がはいって、居場所がなくなったようだ。

観葉植物

Never never plant . 2023.10.14  自宅

 家族が観葉植物を買ってきた。名前を調べるのは簡単で、写真を撮って入力するとたちまち出てくる。比較的最近入ってきたものらしく、Never never plantといういかにも商品名らしい名前が出てくる。ほとんどの茎に一枚の葉というかわった構成の植物である。葉の向きは光によって変わり、夜には縦に伸びている。

講演

2023.10.15 北九州市立自然史・歴史博物館

 博物館友の会主催の講演会でお話をさせていただいた。北九州での恐竜の発見で、そのあと開館した博物館の計画がどのように変化したのか、という題材であったが、恐竜に限らず多くの新しい知見をもたらす発見はこの友の会の会員によってもたらされたのだから、そのことをまとめてお話をした。そういう発見のご本人の多くが出席されたので良い機会であったし、多分好評をいただいたと思う。前半45分、後半45分というサッカー試合のような長いものだった。最初にいただいた時間は40分+40分とラグビー並みだったのが、内容が多くてそれぞれ5分伸びてしまった。「恐竜の次は鯨の話をしてほしい」というご要望もあったが、当方もぜひお願いしたいと思っている。