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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

北陸新幹線に乗ってきました その10 ねじりまんぽ

2015年05月25日 | 鉄道
北陸新幹線に乗ってきました その10 ねじりまんぽ

 26日(日)は午後の新幹線で小倉に帰るだけだから、時間がある。そこで、蹴上のインクラインの古いレールを見に行くことにした。荷物をコインロッカーに預けて、地下鉄で東西線蹴上に。ここで降りる時に、ICカードSUGOCAで残額4444円という数字を見た気がする。いつ10円以下の引き落としがあったのかと少し疑問に思ったのだが、数字に記憶はある。ところがあとで河原町三条からバスに乗ろうとしたらカードがない。たぶんポケットからデジカメを出す時に落したのだろう。カード基本ストックの500円を加えれば5000円近い多額の損害である。
 蹴上で先ず見たのはねじりまんぽのトンネル。インクラインの斜面の下をくぐる人道で、両端がトンネルの延長方向と垂直でない関係でレンガ積みがねじれている。

32 ねじりまんぽ西口 2015.4.26 蹴上

 西南側の口から入る。扁額は「雄観奇想」だそうだ。反対側の扁額は「陽気発所」。こちらは剥落していてほとんど読めない。

33 両入口の扁額 2015.4.26 蹴上

 ねじりまんぽは、鉄道関連のトンネルに多い。さらにインクラインは鉄道とも言える施設である。だから今回の投稿のジャンルを「鉄道」とした。

34 レンガがねじれて積んである。 2015.4.26 蹴上

34-2 上の写真の拡大

 この写真を見ると、トンネルの側面から天井の端が入口の面(坑門)と接する所で、レンガ積みが垂直になっていることがよくわかる。こうすることで、レンガどうしの圧迫が伝わってトンネルの天井や側壁上部を保持できるわけだ。
 トンネル壁の下部は水平なレンガ積みになっている。トンネルの断面形は、上部が半円に近く、側面の下半分は垂直である。垂直部分はねじれ積みする必要がないから、区切ったわけだ。区切りは石材の横積み、それより下はレンガの装飾的なアーチが連続している。

35 側面の構造 2015.4.26 蹴上
(つづく)