秋田マニア愛好会 (秋田県が好きであり、川反を元気にする団体)

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空港へのアクセス鉄道の建設は慎重に

2020-06-13 04:55:33 | 日記
 高度成長期以降、航空の利用者は急激に増加し、だれでも航空を利用する時代となっている。それだけ飛行機の利用は身近になっていて、東京-札幌、東京-福岡などは航空の利用が一般的となっている。

 国内の主な空港へのアクセス鉄道が運転されている。新千歳、仙台、羽田、成田、中部国際、関西国際などは鉄道でアクセスが可能である。利用者があまり多くない空港ではほとんどが鉄道でのアクセス線はなく、バスに頼っているのが実情である。

 熊本県では県都・熊本市から熊本空港までの鉄道建設を検討している。総工費は500億円程度になるので、建設するのであれば、きちんとした精査・調査が求められる。

 バイパス道路などの整備を行うことで、渋滞を緩和すれば、アクセスするバスの定時運行が可能となる。道路整備の恩恵はクルマ利用者のすべてが受けることとなり、空港バスだけではない。高額な鉄道への投資よりも、道路のバイパス化を進めるほうが効率的である。

 熊本市は熊本県の県庁所在地であり、政令指定都市でもある。人口はやや減少傾向であり、今後、航空需要が大幅に伸びる要素はないものとみられる。熊本-東京は鉄道よりも航空利用が一般的であるが、それでも空港利用者は極端に多いわけではない。

 九州新幹線の博多延伸により、熊本ー大阪は航空利用から鉄道利用のほうが多くなり、航空の需要減となった。以前よりも空港利用には期待しにくくなっている。

 鉄道は航空やクルマよりも、CO₂の排出など環境負荷が小さい。軌道系乗物は定時運行が一般的であり、遅れはほぼない。鉄道は優れた乗物ではあるものの、一定の輸送量がないと、経営的には厳しい。熊本駅から熊本空港への最寄り駅への鉄道建設はきちんと考え、建設するかどうか、慎重に考える必要がある。

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