新へそ曲がりおじさんの花便り(旧へそ曲がりおじさんの、へそ曲がりなオカヤドカリ飼育法)        

わけあってリニューアルオープンします。オカヤドカリの飼育はやめたので、花便りがメインになります。

スリット鉢に関して

2018-03-06 22:40:33 | その他全般

スリット鉢。

ネット上では結構話題になっているようだが、その割には売られる量が少ない。

ホームセンターでも、全く置いてないところだってある。

ネット上では話題(人気)になっているのに、実際にはあまり売られていない。

そもそも、スリット鉢は何のために使うのか。

それは、野菜や草花の苗などでよくみられる、鉢底で根がとぐろを巻くのを防ぐ目的で使うのです。

が・・・・。

ここに大きな落とし穴があるのだが。

鉢底で根がとぐろを巻いている苗。

一般的には「根詰りを起こしている」と言って嫌われます。

ところが、こういう苗は、もともとは「元気の良い苗」だったのです。

元気の良い苗は盛んに成長をし、根もよく伸ばします。

なので、本来はそうなる前に植えてやらなければいけないのです。

ところが、それを勘違いしている人が多く、スリット鉢ではそうならないため、その部分だけが強調され、短所は度外視されているのです。

植物の根は、ランなどの一部に例外はあるが、根の先が空気にさらされると萎れて枯れてしまう。

そう、スリット鉢だと、スリットの部分で根が成長できなくなるので、鉢底でとぐろを巻くことはないのです。

植物の根は人間の「内臓」といってもよい存在です。

人間の場合、内臓が弱いと「虚弱な人」が多いように、植物にも同じことが言えます。


 
ということは、スリット鉢は「功罪相半ば(プラスマイナスゼロ)」ということに。

そう、生産農家では、根が鉢底でとぐろを巻く前に植え付けるので、スリット鉢を使う意味がないのです。

そして、この理屈を知っている人もスリット鉢は使わないのです。

私も使いません。

全く使わないわけではないが、植えるものを選びます。

が、使いたくて使うわけではありません。

買ってきた苗や鉢植えがスリット鉢に植えられていることもあり、そんな鉢がいくつも残っているので、それを使うだけで、あえて買ったりはしません。

使う場合も、ランが多いです。


正直、ランなどでは都合が良いことも多いが、普通の植物では「マイナス」になることが多いのです。

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2 コメント

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Unknown (ヒナまつり)
2018-03-07 20:18:32
お手数をお掛けいたしまして大変恐縮です。
自分、恥ずかしながらサイズが気に入り特に深く考えずたまに隙間から根が飛び出していても全く気にせず使っていました…。
教えて頂けて助かりました。
今後は、ちゃんと考えて鉢を選択しようと思います。

素人考えですが、やはり駄温鉢が一番バランスが良いのですかね?
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ヒナまつりさんへ (へそ曲がりおじさん)
2018-03-07 22:54:16
別に気にする必要はありません。
正直なところ、書きたいことはいくらでもあるが、この手の記事は書くきっかけがなく、こちらとしては助かっているのです。
ネットが普及し始めたのはまだ四半世紀前。
そして、それ以前のことを知る人はあまりネットに登場しない。
そう、私は例外的な存在の上に、田舎は花卉生産農家で、、子供のころから園芸に手を染めていたし、園芸業界の裏も知っています。
で、ここでは結論だけ書いて置くが、どの鉢にもそれぞれ「一長一短」があり、どれが一番良いかは決めかねるのです。
この件に関しても記事にするつもりでいるので。
ということで、質問は大歓迎です。
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