ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

カレーに招かれて

2012-01-30 07:49:36 | 第1紀 食べる・飲む
一回だけ道を間違えて、住宅街のまだ新しい家に車を止めた。

小さな「営業中」の看板があり、玄関を開けると、友人の家に入るように靴を脱ぐ。

おばあちゃんというにはまだ失礼なお歳の頃の奥さんに迎えられ、3つのテーブルがあるリビングルームにつく。

窓側のブラインドには、たぶんお孫さんの写真が数枚。
やはり、あばあちゃんで失礼はなさそうである。

キッチンとリビングを一体化したのだろうか、広い部屋が、いわゆる「店」なのだろうが、そこはやはり普通の家に招かれたという感じで、居心地がいい。
ワタシはやはり真空管アンプを主体にしたピュアオーディオと、パソコンからつながる今どきのオーディオセットが同居し、アナログプレーヤーが鎮座するコーナーに目を見張った。
静かにJAZZが流れる。

こりゃ、理想の店だ。
いつか、僕もね!! なんて思う。

メニューはちょうどカレーが三品。
あとはドリンクだけ。



ワタシは本日のカレーのチキンカレー。
大盛りにしたらターメリックライス(かな?)が二盛りもきてビックリしたけど、これがうまい。
いかにもというような、さらっとしてスパイス効かせたそれではないが、ほどほどに好ましく感じるスパイスの配合と、ほろっとほぐれるチキンが手の込んだ手作り感を出している。
どうかときかれれば、たいへん好きなタイプの、そして少し和的な風味も混じったおいしいカレーであった。



相方はカツカレーで、基本は辛口にしていますとあるから、甘口で頼んでちょうど辛さも良かったのだろう、大きくはないがしっかりしたほどほどの厚さのカツも、調理中の音を聞くだけでもうまく揚がっていたし、これは想像していた定年退職後の趣味的料理なんかではなく、とても経験豊かなかたのきちんとした料理であると心の中で先入観を恥じた。



娘の焼きカレーは香ばしく、想像通りのものであって、チーズも程よく効いていた。

主人が気を利かしたのか、いつのまにかJAZZから「イルカ」に音楽が変わっていたのだが、ご主人、そのままズージャでいいのだよ。

そして、繰り返すようだが、親しい親戚の家に招かれたようなくつろいだカレーのブランチを楽しみ、三週目の北上グルマン散策は終わった。

たぶん、ここまで書くとお分かりの方も多いと思うので、店の名は書かない。
とてもとても、そっととっておきたいような、そんな愛らしいみせであったのだ。

じゃ、また。

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